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ぼくは、すべすべ(カツジ猫)

みなさん、おはようございます

さいきん、ぼくのみみは、ときどき、つめたいらしいです。
「ずっと、あつかったから、しんぱいしていたけど、
このまえ、たいちょうくずしてから、なにかがかわったのかしら。
それとも、たんに、さむくなったからかな。
でも、おまえのみみって、ふゆも、あつかったようなきがするのよね。
どっちにしても、そうよ、ねこのみみは、こうでなくちゃ」と、
かいぬしはいって、ぼくのみみを、つまんで、まんぞくしています。

「きぬみたいに、すべすべしているねえ。
からだのけも、やわらかくて、きれいだねえ。
まえにかっていた、ねこの『きゃらめる』のけの、てざわりが、
このへんの、かいがんの、すなはまの、すなと、そっくりで、
おもいだせなくなったら、すなを、てに、くぐらせたらいいと、おもっていたけど、
おまえの、けも、それとおなじかな。
ほんとに、きめが、こまかいね」と、
ぼくをなでては、よろこんでいます。
そんなの、いまごろ、きがついたんかい。
それより、たまには、ぶらしをかけろよ。

かいぬしが、うえのいえで、しごとをしていると、
ぼくが、したのいえのにわの、かなあみのなかから、
にゃあにゃあ、ないてよぶので、
かいぬしは、したのいえの、てれびやでんきをつけたままにしたり、
いろいろと「すぐ、もどるよ」という、あぴーるをして、
ぼくを、だまそうとしています。
ふん。

でも、このごろ、いそがしいからか、
ときどき、うえのいえの、でんきをけしわすれて、
でかけていることがあって、
くるまがないから、でかけたのか、うえのいえにいるのかと、
ぼくは、ちょっと、まよいます。
「ふふ、おまえの、ちいさい、のうみそでは、
こんな、こうきゅうなはんだんは、できないだろう」と、
かえってきた、かいぬしは、
じぶんのうっかりは、たなにあげて、ぼくを、ばかにします。

かいぬしは、また、しりょうが、みつからなくなったといって、
きのうから、あわてて、さがしています。
ぼくは、なにもしていないもんね。

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カツジ猫