ぼくは、だるまさん（カツジ猫）

みなさん、おはようございます

かいぬしは、「うーん、きょうが、しょうぶだな」と、
このまえからまいにちいっていると、おなじことをいって、
ちらかっていたものを、ぜんぶ、べっどのうえにあげて、
「これが、かたづかないと、ねられないようにしよう。
はいすいのじん、ってやつさ」と、いっています。

ぼくは、さっそく、そのすきまに、ねました。
「おまえー、いすとか、ろうかとか、
いごこちのいいばしょは、いっぱいあるのに、
どうして、そう、せんそうのときの、ひきあげせんや、
まんいんれっしゃの、きぶんをあじわうようなことをしてるの。
いくら、きのうがしゅうせんきねんびだからといって」
と、かいぬしは、あきれています。

かいぬしは、「そうじきをかけると、さっぱりして、かいてきなんだけど、
おまえが、そっこうで、にわににげるから、
あついときとか、かわいそうで、つい、そうじができなくて、
いえが、よごれてしまう」と、なげいていたけど、
きのう、ぼくがねていたら、こそっと、そうじきをだしてきて、
「いいことをおもいついた。
おまえに、きづかれたら、すぐやめるようにして、
どこまでやれるか、ためしてみよう」といって、
そうじきのすいっちをいれました。

ぼくが、おとに、きがついてめをあけると、
ぱっと、やめて、「なあに、かつじ」と、
うそっぽく、わらってみせて、
ぼくが、めをつぶると、また、すいっちをいれて、
ぼくが、かおをあげたら、また、やめて、
「ああ、せんたくものを、ほさないと」とか、
よそをみて、いったりして、
すこしずつ、そうじをしていました。

ぼくが、ばかばかしくなって、めをつぶっていると、
「しめしめ」といって、わりとながく、かけたりして、
「わあもう、『だるまさんがころんだ』って、おゆうぎみたい。
かいじゅうや、おにが、ねているそばで、
たからさがしをする、げーむみたいでもある」と、
よろこんでいました。

けっきょく、そうじは、だいたいできたようで、
「あー、おもしろかった。またやろう」といって、
ぼくを、なでに、きました。

このしゃしんは、このまえ、おふろで、
ぼくが、みずをのんでいたときのです。
この、じゃぐちから、みずがでるのを、
せのびして、のむのが、たのしいです。
「おまえ、この、まえあしの、きどった、まげかたが、
にんげんみたいで、なんか、おかしいよね」
と、かいぬしは、いっていました。

きょうは、くもっていて、あまり、あつくありません。
かいぬしは、にわに、みずをまこうかどうしようかと、
あさから、ずっと、まよっています。