ぼくは、ちょうちょをとる(カツジ猫)
みなさん、おはようございます
かいぬしは、きのう、つかれたのか、はもみがかないで、ふくをきたまま、
べっどで、ねてしまって、けさになって、
「うーん、ゆうべ、あめはふったのかしら。
みずをまくべきかどうかわからない」と、なやんでいます。
かいぬしが、ごはんのしたくをしているあいだに、
ぼくは、おにわで、きれいなちょうちょをつかまえて、
いえのなかに、もってきました。
べっどのうえにおいて、はねをうごかすのをみていたら、
かいぬしが、みつけて、
「こんなにきれいなのをとってきて。かわいそうじゃない」
といって、とりあげて、そとにもっていきました。
「はなのうえに、おいてきたけど、
げんきになるかどうかわからないなあ。
でも、はなびらがぬれていたから、
あめはすこしは、ふったのかしら」
といいながら、ぼくに、ちょうちょのかわりの、
「おやつ」をだしてくれました。
かいぬしが、おじいさんの、おおきなつくえのうえを、
すっかり、かたづけてくれたので、
ぼくは、きもちよく、そのうえで、おひるねをしています。
かいぬしは、それをみて、よろこんで、
「きょうこそは、そうじきをかけよう」と、
きのうから、いっていますが、
ぼくが、さっき、かえってきて、べっどで、ねたので、
「あーあ」といって、また、まよっているみたいです。
ぼくを、おいだすのが、きのどくというのは、こうじつで、
たんに、そうじをしたくないのかもしれません。
このしゃしんは、さいきんのですが、
かいぬしは、みたとたんに、ふきだして、
「おじさんがおになったねえ。
あの、かわいいこねこのおかおは、
いったいどこに、きえたものやら」
と、なげいていました。
きずだらけの、かんろくのある、おすねこがすきだと、
いつもいっているくせに、
むじゅんしていると、ぼくは、おもいます。