ぼくは、ちょっとびびる(カツジ猫)
みなさん、おはようございます
かいぬしは、きのういちにち、いろんなものをかたづけて、いそがしそうでした。
あいまに、「ほらね、こうやって、しゅうちゅうすれば、
こんなしごと、ひとつきもまえに、きれいにおわってたのに。
まったくもう、ひとをばかにするんじゃないよ、くそったれ」と、
きたないことばをつかって、いみふめいな、ののしりかたをするので、
ぼくは、そばでねていて、ちょっとびびりました。
また、ちょうしにのって、むりをして、
からだをこわさないといいといいがと、おもうけど、
とめたって、むだだもんなあ。
かいぬしは、うえのいえの、おおきな、きぼりの「くま」のしたにしいていた、
ふるい、しきものを、もってきて、べっどのよこに、おきました。
つめをとぐと、きもちがいいので、
ごはんのあととかに、ぼくが、ばりばりといでいると、かいぬしは、
「おやめー、かつじ、だめよー」と、むこうのつくえから、
こわいこえをだします。
ぼくは、むしするけど、さんかいめぐらいの、ちょうていおんの
「だめでしょーう、だめ」がきこえると、
いちおう、やめて、よそにいきます。
「あんまり、やめないと、おまえをしきものにしちゃうぞ」と、
かいぬしはいっています。
できるもんなら、やってみろ。
きのうもきょうも、かいぬしは、べっどで、きちんとねなかったので、
ぼくは、いっしょに、ねられませんでした。
こんやは、どうなのかな。
かいぬしの、ともだちは、くびのりょうがわが、さむいので、
ねるときはいつも、おおきな「ばすたおる」を、
くびのまわりに、まきつけて、ねているそうです。
「おまえが、くびに、まきついてくれるから、
そのてん、わたしは、りそうてきなんだけど、
かたっぽだけなんだよねえ。
おまえが、もういっぴきいて、
りょうがわから、くっついてくれたら、いうことないのに」
と、かいぬしは、いっています。