ぼくは、つよくなった(カツジ猫)
みなさん、おはようございます
ぼくは、あさ、かいぬしが、せんめんじょにいくと、
せんめんだいに、とびあがって、
じゃぐちから、みずを、ほそくだしてもらって、
それをのむのが、すきです。
かいぬしが、はぶらしをぬらすのと、
きょうそうになって、ときどき、かいぬしは、
ぼくが、のみおわるまで、
はぶらしをもって、まっていることもあります。
このまえ、かいぬしは、みずをだそうとして、
なにか、ようじができたみたいで、
せんめんじょを、でていきました。
そのまま、ほっておかれたので、
ぼくは、だまって、せんめんだいのなかで、まっていました。
かいぬしは、ぼくのことをわすれていたみたいで、
だいぶたってからもどってきて、
ぼくが、せんめんだいのなかに、いるのをみて、
めちゃくちゃ、わらいたかったらしいけど、
いきをとめるようにして、こらえて、
いそいで、かめらをもってきて、
このしゃしんをとりました。
そのあと、「またせて、わるかったねえ」といって、
みずをだしてくれたあと、
べっどに、ひっくりかえって、おおわらいしていました。
なんにちかして、しゃしんができてきたのをみて、
また、おもいだして、わらいこけて、
「わすれていた、わたしもわるいけど、
なにもかんがえないで、せんめんじょにはいっていったら、
こんなかおで、こんなものがいたら、
そりゃ、おまえ、ねえ」と、いいました。
ぼくは、さいきん、いすとかにねていて、
かいぬしが、とおりすがりに、かがみこんで、
だいたり、こねたりしても、びくっともしないで、ねています。
「むかしは、ちょっとさわったり、おとがしただけでも、
とびあがっていたのに、なんというかわりようだろう。
よわむしなりに、つよくなったね」と、
かいぬしは、かんしんしています。
このごろ、あめがふって、といれのすながぬれているので、
ぼくは、ときどき、いりぐちの、かいだんのうえに、うんちをします。
かいぬしは、かたづけながら、
「こまったもんだね。でも、いろといい、おおきさといい、かたちといい、
もうしぶんない、りっぱなうんちだねえ。
いちじき、ちいさくて、ほそくて、びょうきじゃないかと、しんぱいしたけど、
なんか、いまは、ぜっこうちょうみたいだね」と、よろこんでいました。
そのあとで、「もしかして、みせびらかしてるのなら、
げんきなのは、よくわかったから、もういいよ」
と、いったけど。