ぼくは、とびまわる(カツジ猫)
みなさん、おはようございます
このまえのよる、ぼくは、とつぜん、やるきになって、
にわから、いえのなかにかけこんで、
あっちこっち、はしりまわりました。
かいぬしは、「どうしたどうした」と、おどろいていました。
「なにか、とってきたんじゃないだろうね。
いくら、えんぎものだからって、
ねずみさんなんか、つれてきたら、やだよ」といいながら、
いえのあっちこっちを、みてまわっていました。
このごろ、かいぬしは、かえってきたら、
すぐ、うえのいえにいってしまいます。
ときには、ぼくのいる、したのいえにこないで、
まっすぐ、うえのいえにいって、
よるおそく、かえってきたりします。
そんなことさせないように、
ぼくは、にわの、かなあみのなかの、たなにすわって、
かいぬしが、かえってくるのをまっています。
くらくなると、ぼくがみえにくくなるらしいから、
そんなときには、にゃっと、ちいさくないて、
「いるぞ」と、おしえてやります。
「さむいのに、かぜをひくでしょうが。
おうちにはいっていればいいのに、ばかだねえ」
と、かいぬしはなげきながら、
いえにはいってきて、しばらく、ぼくにかまって、
ぼくがねたころに、うえのいえにいきます。
それは、おおめに、みてやります。
このしゃしんは、ぼくが、えさをもらう、つくえのうえから、
ふみだいをふんで、おりていってるところです。
「あしこしがよわいから、ちょくせつ、とびおりられないの」
と、かいぬしが、おきゃくさんにせつめいするので、
やればできることを、みせてやろうと、
おきゃくさんのまえで、なんどか、とびおりてみせたら、
かいぬしは「おお」と、おどろいていました。
このふみだいは、むかし、かいぬしのおじいさんが、
おいしゃさんで、しゅじゅつするときに、
かんじゃさんが、べっどにあがるのに、
つかっていたらしいです。
ぼくがこんなふうにつかっているのをみて、
おじいさんは、どうおもうのかな。