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ぼくは、にんじゃ(カツジ猫)

みなさん、こんばんわ

かいぬしは、きょう、いろんなようふくを、ひとにもらってもらうといって、
へやに、はこんできました。
もらってくれる、おきゃくさんが、ぼくをみて、
「おとなしく、ねてますね」というと、かいぬしは、
「こんなにしてても、げんかんが、ちょっとでもあくと、
にんじゃのように、するっと、ぬけだすので、
ゆだんできないんです」と、いっていました。

いろんなようふくを、べっどのうえにつみあげて、
ふたりで、たのしそうにはなしているので、
ぼくも、べっどに、とびのったけど、
「だめよ」と、いわれたので、つまらなくて、
いつものいすで、ずっとねていました。

おきゃくさんのかえったあとで、にゃあにゃあいってみたら、
「はい、おりこうさんでした」といって、「おやつ」をくれたから、
まあ、いいことにするか。

このごろ、よるが、わりとあたたかなので、
ぼくは、かいぬしの、ふとんにはいらないで、
となりの、まくらのうえで、ねます。
でも、あけがたには、さむくなるので、
かいぬしの、くびのところにいくと、
かいぬしは、「ほら、さむいでしょうが」といいながら、
ふとんに、いれてくれます。

でも、また、あつくなると、ぼくが、ぬけだすので、かいぬしは、
「いそがしい、やっちゃなあ」と、ねぼけながら、いっています。

このまえの、ゆきで、ぼくのにわの、「きんれんか」や「るりまつり」が、
ぜんぶ、いっぺんに、かれてしまいました。
「だいたい、もしゃもしゃ、はえすぎていたから、
すっきりして、いいかもね。また、なにかうえようか」と、
かいぬしは、まえむきなことをいっています。

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カツジ猫