ぼくは、ねしょうがつ(カツジ猫)
みなさん、おはようございます
かいぬしは、いなかのいえからもってきたにもつが、
やまのようにつみあがってるなかで、
「うーん、これではまるで、『のあのはこぶね』やんね」といいながら、
いそがしく、はたらいています。
ねんがじょうが、きたなかに、ぼくのことをかいているのが、
なんまいか、あったそうです。
「かつじくん、かわいいですね」「ふさふさですね」
「いつまでも、おげんきで」と、かいてあったそうです。
「そんなに、ふさふさかねえ。まあ、ふゆだからね」と、
かいぬしは、ぼくをみて、いっていました。
「それにしても、おまえは、ぶらしをかけなくても、
そんなに、けもぬけないし、けだまもできないし、
いつのまにか、けが、はえかわっているねえ。
べんりっちゃあ、べんりだけど、
まさか、じぶんで、のみこんだりしてないよね」と、
かいぬしは、しんぱいしていました。
ねんまつも、ねんしも、かいぬしは、
いなかのいえのかたづけで、いそがしそうなので、
ぼくは、おるすばんもおおくなりました。
つまらないので、おむかえにもでないで、
いえのなかの、いすのうえにいて、
かいぬしが、かえってきても、しらんかおをしていると、
「あ、いっちょまえに、ぐれて」と、かいぬしはいいます。
でも、よるになったら、ぼくは、ふとんにはいって、
ぐるぐるいって、あつくなったら、ふとんからでて、
かいぬしの、くびにまきついて、ねるので、
かいぬしは、「よしよし」といって、まんぞくしています。
このしゃしんは、ろうかの、かごのなかに、ぼくがいて、
あさひが、あたってるところです。
「もうふも、いれてやっていないのに、
なんで、そこがそう、すきかなあ」と、
かいぬしは、ふしぎがっています。
きのうは、おきゃくさんがきて、ぼくをだいてくれました。
「やっぱり、かつじ、ふつうに、おもいやん」といってくれたので、
「みためのわりには、すかすかで」と、
いつも、しんぱいしているかいぬしは、
ちょっと、あんしんしたみたいです。