ぼくは、のびる
まいにち、あついですが、ぼくは、げんきです。
かいぬしは、「しごとが、すすまない」と、くさっています。
しごとの、あいまに、ぼくが、このしゃしんのようなかっこうで、
めのまえの、えんがわに、ねているのをみて、
「もう、だつりょくするう」と、
つくえに、つっぷしています。
かいぬしは、「おかねがないおかねがない」と、
ぼくを、おどかしながら、
おさしみが、おみせにあるときには、かってきてくれます。
ぼくが、あまりえさをたべないので、
「おまえ、まさか、このさしみが、しゅしょくとおもっているんじゃないよね」としんぱいしています。
「まちがった、そだてかたをしたよなあ」と、
ときどき、ぼくのかおをみながら、はんせいしています。
きのう、ぼくは、むしをとってきて、
ひとばんじゅう、あそびました。
「せみじゃないよね。ながいこと、つちのなかにいて、
せっかく、ちじょうにでてきたんだから、かわいそうでしょ」
と、かいぬしは、ねぼけながらいっていました。
ぼくが、くちのなかにむしをいれていて、
むしが、くちのなかで、ぶんぶんいっているので、
「だいじょうぶなの、おまえ」と、きにしていました。
あついので、ぼくが、いっしょにねないので、
かいぬしは、つまらながっています。
「やすみは、うれしいけど、はやくあきが、こないかな」
と、ぼくをみて、いっています。