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ぼくは、べっどを、せんりょうする(カツジ猫)

みなさん、こんにちわ

かいぬしは、このまえから、へんなこねこをつれてきて、
どこかで、かっているらしいです。
ぼくは、ふゆかいだったので、ふうふう、うなってやりました。
「あのこたちは、すぐどこかにいくよ。
わたしが、いちばんすきなのは、おまえだし、
さいごまで、いっしょにいるのは、おまえだってば」と、
かいぬしは、しんけんにいいますが、
わかるもんかと、ぼくは、おもっています。

それでも、おにわの、ぼくがいつも、のるたなが、
くさって、ぐらぐらしてきたので、
「もう、じゅうねんにもなるからねえ」といって、
おとなりのひとにたのんで、つくりなおしてくれました。
しっかり、うごかなくなったので、
ぼくは、あんしんして、すわっています。

おとなりのごしゅじんは、それをみて、
「かつじくんが、おっこちたら、たいへんやからねえ」
といってくれています。

かいぬしは、こねこの、めやにがひどかったのを、
くすりをぬったらなおったので、
「おまえも、なみだがおおいから、きをつけないと」といって、
ぼくようの、あたらしい、ちいさいたおるをかってきて、
まいあさ、おゆでぬらして、ぼくのめもとを、ふきます。
うざいけど、ちょっときもちがいいです。
ぶらしも、かけて、けがたくさんぬけると、
ちょっと、きもちがいいです。

あつくなったので、よるは、かいぬしのふとんにはいらないけど、
べっどには、さきにいって、まっています。
このごろは、よこむきに、ながくなるようにしているので、
かいぬしは、「わあ、ちょっと、おまえがそうしていたら、
わたしはいったい、どこにねればいいの」と、
まいばん、なげきます。
このまえは、はしっこにねようとして、
べっどから、おちかけました。
「こんなんで、わたしが、ほねをおって、
ねたきりになったら、どうすんのよ。
それでなくても、しごとはおおいし、じかんはたりないのに」と、
かいぬしは、ぼやいていました。

しらないよ。
こねこなんか、かうから、いそがしくなるんだろ。

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カツジ猫