ぼくは、ろーまじん
みなさま、おひさしぶりです。
ぼくが、ぜんぜん、かおをださないので、
どうしたのかと、みんなが、おもっているとおもいます。
ぼくは、げんきです。
かいぬしが、さいきん、おかねがないからといって、
あまり、しゃしんをとって、くれないので、
とうじょうするきかいが、なかなかありません。
それでも、おさしみは、ちゃんとかってきて、わけてくれます。
このまえのあさ、おさしみをもらったあとで、
にわにでて、くさをたべたら、はきけがして、
おさしみもはいてしまいました。
かいぬしは、それをかたづけながら、
「ごちそうをたべたら、はいて、おなかをからにして、
またごちそうをほしがるなんて、
ろーまのきぞくじゃあるまいし」と、なげいていました。
なつめそうせきというひとの、ねこのしょうせつに、
でてくるはなしだそうです。
まいにち、とてもあついです。
かいぬしは、しごとがすすまないと、なげいています。
やっと、やるきになって、しりょうをひろげたら、
ぼくが、うえにねるので、とてもこまっているようです。
「わたしにしごとをさせてくれないと、
おまえの、えさだいも、かせげないのだよ」と、
ぼくのあたまをなでて、いいきかせますが、
ぼくは、めをつぶって、きこえないふりをしています。