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ぼくは、わる(カツジ猫)

みなさん、おはようございます

ぼくは、かいぬしのふとんにはいっても、あつくてすぐでていくんだけど、
きのうのあさは、きもちがよくて、ずっと、ふとんにはいったまま、
かいぬしにだかれて、まくらにかおを、うつむきにのせて、ねていました。

「めずらしいこともあればあるもんだ。
どういう、しんきょうのへんかなんだい」と、
かいぬしは、よろこんでいましたが、
 「しごともあるし、おきなくちゃなあ」と、こまっていました。

「こんどはいつ、こんなに、きもちよさそうに、
とろとろにやわらかくなって、ねてくれるかわからないし、
ずっと、こうして、ねさせておいてやりたいし」といいながら、
ぼくのあたまを、なでていました。

そうやって、どんどん、じかんがすぎるので、かいぬしは、
ぼくのあたまに、かおをつけて、
 「ずっと、しごとをさせないきかい。
ほんとうに、おまえは、わるだねえ」と、
なんども、ためいきをついていました。

それでも、とうとう、けっしんしたようで、
「うごかないでいいからね。そのまま、ねているんだよ」といって、
そうっとはなれようとしたので、ぼくは、てにかみついてやりました。
かるくだけどね。

「わあ、まじで、ひきとめてるのか。
ずっと、こうしていたいのか。わるめ」と、かいぬしはまたいって、
しばらく、またねていたけど、
とうとう、そうっとぬけだして、いってしまったので、
ぼくはつまらなくて、すぐにおきました。
 「ううむ、だめだったか」と、かいぬしはいって、
おさらに、ちゅーるをいれて、べっどにもってきてくれました。

このごろ、かいぬしは、いつもこうして、
べっどに、ごはんをはこんでくれます。
 これは、ぼくがねんまつからのばとるで、かくとくした、
しょうりのひとつです。

かいぬしは、にわのといれに、
あたらしいすなもいっぱいいれてくれました。
 これも、ぼくがかくとくした、たいぐうかいぜんなんだよ。
 やるだろ。
 そのはなしは、またこんど、くわしく、おしえます。

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カツジ猫