まさかねえ
「アイ・アム・レジェンド」という映画があったっけ。人類が死に絶えた世界で犬といっしょに生き残っている男が、夜になると危険なので(何がかって言うと、ネタばれになる)、マンションの戸締まりを金庫なみに超厳重にして、おびえながら夜明けを待つ。昼夜は逆転しているが、今の私の生活って、あれにそっくり。日が射して暑くなる前に急いで水まきその他の庭仕事をすませて、あとはぴったり戸を閉めて、エアコンの中で夜を待つ。いやそうか、むしろ、吸血鬼の暮らしに似てるかもしれない。
玄関前の夕顔にまたいい位置の花が開いた。この葉っぱは昼間はぐったりしおれているのだが、夕方涼しくなると元気づいてしゃっきり開き、私が水まきに出ると、待ちかねたように、そよそよと葉をそよがせるのが何だか大変かわいらしい。
ちと後悔しているのは、こんなにものすごく昼顔の葉が広がると知っていたら、もっと立派なステージを用意したのにな。少々広がってもいいような塀や垣根の前とかに植えて。とにかくたいへんなはびこりようで、どこまでもつるが伸びて行く。大元は小さな鉢ひとつで、小さな種ひとつから生まれているつるなのに、何とも恐ろしい。きっと種も取れるだろうから、来年こそは、大きな垣根か網を作ってやって、立派な花の壁にしてやりたい。
朝、暑くなる前、夜、暗くなる前、大急ぎで庭仕事をするものだから、ともすればうっかり素手で草むしりとかしてしまう。おかげで手に数カ所、草まけで小さい水ぶくれがいくつもできた。こうなると薬を塗ってもなかなか治らずやっかいなのだが、なぜか今年は、その内にひとりでにすぐよくなってしまう。不思議だったのだが、どうやらこれは、買い物のたびにスーパーや店舗の前で、手指を消毒するからじゃないかと思う。じゃこれからは、こういうときはとにかく消毒をまめにしておけば、よくなっちゃうのかもしれないな。
遅ればせながら、NHKだの朝日新聞だのが、ちびりちびりと自民党と統一協会について報道しはじめた。おっかなびっくり、及び腰、何でもいいが、けっこうなことと思う一方、これだけのことを知らん顔でかくし通せると思っていたのかと、その判断力のなさに驚くよね。良心とか使命感とかはもう期待もしてないにせよ。
それは自民党も同じで、このまま逃げ切れると思っているとしたら、その展望の甘さにあきれるし、そこまでなまっているのかと思うと、それこそコロナ対策も防衛構想も心配だ。憲法変えたりしてる場合か。
いくら何でも現政権をあんまりバカと思いたくないので、陰謀論の極致で、これはもしかしたら岸田総理の、前総理と統一協会を葬り去る深遠な計画かとまで考えてやりたくなる。もしかしたら国葬なんてろくなこと計画しないで、そのままそっとしておけば、元首相の死など、その内皆忘れ、その悪事も忘れ、ぼけぼけじわじわまた統一協会に侵食されるままになったのじゃないか、それを秋に国葬なんて計画するものだから、いやおうなしに「その価値が?」というチェックが執拗になされ、その正体があばかれて行くという展開になってるのじゃないか、とかね。
親切すぎる憶測なので、皆さん信用しないで下さい(笑)。どっちみち、あの元首相のしたことは、とことんあばきつくさなくてはならないことは同じです。