またまたごめんなさい、前とその前の書き込みのつづきです。
(前のつづきです。)
何かもうねー、女性が戦うとろくなことにならないというのは、ジャンヌ・ダルクが火あぶりになっちゃったことが大きいのかも知れないなどと、私ももうやけっぱちの連想をする。ついでに言うと、その点ちゃんと自分の戦いをして勝利したのは初代エリザベス女王で、だから彼女まで変に神がかりの哀れっぽい存在にした最近のエリザベス映画のシリーズがどれも私は大嫌いだ。
あ、でもテロということではフランスレジスタンスもそうで、それは女性の闘士も含めて無条件なぐらい肯定されるから、あながち女性への先入観だけじゃなく、やはりアラブへの偏見があるのか、そこには。
だったら、もちろん、アラブの人たちにとってはフランスレジスタンスの女性闘士は立派で健全で、自爆テロの女性闘士は皆洗脳され操られた弱い女って発想は不愉快だろうな。テロへの賛否とはまた別に。
なので、この「テロル」は、「プラトーン」の映画を見たときのように、等身大の当事者たちの感覚にふれた気がした。それはちっとも特殊でもなく、異文化でもなく、どんな人間にも共通のわかりやすい、簡単な人間心理であり、人間関係であり、そのことがひどく切なく胸をうつ。
ああ、そうだったのか、やっぱり、と思う。
つられてつい、同じ作家の「カブールの燕たち」と、もう一冊新作を買ってしまった。一気に読みそうななんか悪い予感。キャラママさん同様、私も仕事が忙しいのだよー。