1. TOP
  2. 岬のたき火
  3. 日記
  4. まだむさんと、きゃらめるさん(カツジ猫)

まだむさんと、きゃらめるさん(カツジ猫)

みなさん、おはようございます

きのうは、ぼくの、つきめいにちでした。
 かいぬしは、いつものように、ぼくがいきているときにすきだった、
ふくの、おさしみと、かーねーしょんを、たくさん、そなえてくれました。

ぼくがよろこんで、ふくを、あじわっていると、
せんぱいねこの、きゃらめるさんがやってきて、
「おまえ、なまざかなをたべられるんだ。すごいな」と、いいました。
 「これがいちばん、おいしいもん。きゃらめるさんは、ちがうの」と、
ぼくがいうと、きゃらめるさんは、
 「うん、なまだと、はいてしまうんだ。かいぬしは、いつも、
おれのすきな、かわはぎを、にてくれていた」といって、
「おまえ、よわむしのくせに、いちょうは、じょうぶなんだな。
ながいきをしたはずだ」と、かんしんしてくれました。

おてんきもいいし、かいぬしは、いえのかたづけをしていたので、
ぼくは、きゃらめるさんと、うっどでっきで、ねそべって、
おしゃべりをしました。
 かいぬしの、いなかのいえにいた、どうぶつたちの、
まとめやくをしている、まだむさんという、りっぱな、みけねこのことを、
しっているかと、きいたら、きゃらめるさんは、
 「おまえ、わすれたのか。おれと、みるくは、
あのいなかのいえで、うまれたんだぞ。
 そのあとも、かいぬしが、ながく、るすをするときは、
あのいえで、あずかってもらって、おかあさんが、せわをしてくれた。
 もちろん、そのころは、おれたちは、いきていたから、
まだむばあちゃんや、ほかのねこは、みえなかったが、
あっちは、おれたちが、あかんぼうや、こねこのときから、
ずっとみていて、よくしっていて、
おれがしんだあとも、なんどかいったら、
まだむばあちゃんは、いつも、かわいがってくれた」と、いいました。

「こみーさんや、みるくさんには、あわなかったの」と、きくと、
「うん、どっちも、みていないな。いるんだとはおもうが、
あそこは、あたりが、じんじゃや、かわや、たんぼが、ひろがっていて、
みんな、あまり、いえにいないんだ。
 それに、みるくとは、おれは、やまのなかとか、うみのそばとか、
いろんなところで、ふたりだけで、あそぶことがおおい。
 あいつは、いろんないえで、くらしたらしくて、
こうどうはんいが、ひろいんだ」といいました。

そのはなしも、ききたかったけど、まだむさんのことが、きになって、
「まだむさんて、どんなねこ」と、きくと、
 「けんかもつよいし、あたまもいいし、どきょうもあるけど、
てんしんらんまんで、のんびりして、なんとなく、ひんがよかった。
 おれが、すずめをつかまえて、くったはなしをきいていて、
『あなた、ことりを、たべるの』ときいたから、『はい』といったら、
『おいしいものね。わたしは、ここのおじいさんの、うぐいすをたべたけど、
わるくなかったわ』と、しれっといったから、おれはぶっとんだ」

「だって、かいぬしのじいさまは、めじろや、うぐいすや、かなりやや、
たくさんのとりをかっていて、それをねらってくる、のらねこは、だいきらいで、
なんびきも、たたきころしたって、きいてたからな。
 いえで、かっていたねこは、もちろん、ことりのかごには、
ぜったい、ちかづかないよう、きびしく、しつけられていた。
 かいぬしは、いつも、ことりのなくこえで、めをさましていたってことだ。
 そんな、だいじなことりをたべて、ぶじですむとは、おもえなかった」

「おこられなかったんですかと、きいたら、まだむばあちゃんは、
『うぐいすが、かごからにげだして、とんでいたから、
つかまえて、たべただけよ。
 おじいさんは、うぐいすがにげたと、しょんぼりしてたけど、
わたしが、たべたことはしらなかったし、おばあさんも、みんなも、
そのことは、だまっていたわ。
 おじいさんが、さびしそうだったから、ひざにのぼって、のどをならしたら、
うれしがって、なでてくれたわ』と、すましていた」

「おじいさんは、ねこがきらいだったときいたけど、というと、
まだむばあちゃんは、『そうだけど、なぜか、わたしのことは、すきだったの。
わたしのしゃしんをとってくれた、かいぬしのどうきゅうせいの、
おとこのこのいえが、ちかくの、がそりんすたんどで、
そこで、わたしは、うまれたんだけど、こねこのときに、みせさきで、
ひばちにてをかけて、あたたまっているようすが、かわいいといって、
おじいさんは、おいしゃさんだったから、おうしんしたときに、
わたしをみて、もらってきたのよ。
 そのころ、このいえには、ねこがいなかったから、
みなで、わたしをかわいがって、とくに、おじいさんは、
わたしが、おきにいりだったの』と、あたりまえのようにいったよ」

「おじいさんは、ほんとうにたくさん、のらねこを、ころしたから、
ろくなしにかたをしないだろうって、かいぬしのおかあさんはいっていて、
おじいさんが、ふつうにとしとって、へいわにしんだときは、おかあさんは、
『ねこが、しゅうねんぶかくて、たたるなんて、あれはうそよね』と、
いってたらしいじゃないですか、と、おれがいったら、まだむばあちゃんは、
 『らんぼうで、こわいところもあったけど、やさしい、いいひとだったのよ。
ふこうなしにかたなんて、わたしがさせないわ』と、たのしそうに、いった。
 そうだろうなと、おれもおもったよ」といいました。

むかしのねこたちのはなしは、いろいろ、すごすぎて、
ぼくには、ついていけません。
 「どうぶつたちが、おぼえてくれてるいきものがいるかぎり、
あのいえで、むかしのようにくらしているのは、しってるけど、
にんげんたちは、どうしているの。みたことないけど」と、
ぼくが、はなしをかえると、きゃらめるさんは、
 「ときどき、かおをだすようだが、あんまり、いないな。
むかしは、ながさきとか、ちゅうごくたいりくとか、
いろんなとこにいたらしいから、
あっちこっちで、たのしんでいるんじゃないか」といいました。

「おじいさんには、しんだあとで、いっかいあったが、
おれのことは、すきなようで、なでてくれたし、
あまりこわくはなかったな」と、きゃらめるさんはいって、
「まだむさんと、にているからじゃないの」と、ぼくがいうと、
きゃらめるさんは、「えっ」と、びっくりしたようで、
「そうかなあ」と、まんざらでもなさそうでした。

Twitter Facebook
カツジ猫