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みんみんみん

セミが鳴き出したなあ、と一週間前ぐらいに思ったような気がするのですが、今やあたり一面、みんみんじいじいにぎやかな声。猛暑です。
母が昔、宇佐神宮のお祭りが暑さのピークで、それからだんだん和らいで行く、とよく言ってました。そのお祭りは多分昨日今日あたりだったはずですが、和らぐのかな、この暑さ。

先日、朝の水まきをした時、頭の上からいやに近くセミの声が降ってくるので、見上げたら、キナモチの木の枝に一匹とまって、猫が木から降りるときみたいに、じわじわ後ずさりして位置を決めようとしていました。やがて気に入った場所を見つけたのか、停止して、木にはりついたまま、じいいっと大きな声をあげ始めました。

私はすきとおった羽の、でかいクマゼミが特に好きで、これが九州にしかいないとかどこかで聞いて(あ、ちがった、西日本中心で、北にはいないだけでした)、ここで生まれてよかったなあとしみじみ思ったことがあります。あんな美しいものを見られない人生なんて、そりゃ淋しいよ。
樹上のセミは、クマゼミのようでもありますが、小さめだし、羽がすきとおって樹皮の色が見えるのか、茶色のアブラゼミなのか、よくわからない。しばらく見ていたけど、あきらめました。

このキナモチの木(やだ、これもキナモチなんてネットで見たら、ないじゃん。植木屋さんでは絶対そういう名で売ってあったんだよー)は、愛猫キャラメルがエイズとわかって、外に出さないようにしようと、温室みたいな小屋を作ってそこだけ、外に行けるようにしていた時、木登りができるようにと、小屋の中に入る程度の木を買って植えたのです。キナモチでも何でもよくて、値段と大きさが手頃だっただけですが、キャラメルは元気にがしがし登っていました。彼はそれからもずっと元気でまるまる太って八歳まで生きましたが、白血病になって、いきなり死んでしまい、小屋もそのあと壊しました。

それからも木はどんどん伸びて、いつの間にか、二階の窓にも達しそうになり、枝葉も茂って、去年、庭の手入れをしてくれていた若い人が、鳥がかけていた空の巣を見つけてくれました。もう巣立ってたみたいだけど。キャラメルの登ってた木が、わが家のシンボルツリーのように立派に育って、小鳥のお宿にまでなったかと思うとうれしいけど、まあキャラメルが存命なら確実に食ってたでしょうね(笑)。

「断捨離狂騒曲」に使う写真がずいぶんたまってしまったので、一気に書きまくっていたら、今度は教育大に関する話題がたまってしまった。明日あたりから、そっちもぼちぼち、また書かないと。もちろん紀行全集の仕事もしないと。初代猫おゆきさんの命日も近いし、田舎の墓参りにも行きたいし、何でもういつもこんなにすることが多いんだろう。

写真は昔、母の老人ホームの受付の男性が写真をお好きで、よく下さった一枚です。

 

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カツジ猫