よくぞ死なずにいてくれた
前回も今回もフジテレビの会見を直接には見ているわけではないが、ネットの記事で見る限りでは、この組織というか会社というか、本当にむちゃくちゃだな。レイプの被害者が訴えたら、テレビ局の先輩も上層部もこぞって加害者の擁護に全力を傾けるなんていやすぎる。そこで出て来る論理や感覚がこれまたすべて、他の社会の日常でもそれとなくまかりとおって共有されてる理屈や言い分だから、非常にすんなりすぐわかるのも、あらためていやすぎる。
私は加害者の中井氏にまったく好意はなく魅力も感じたことはないが、それでもこの件で彼を異常だとか狂気だとか攻撃する気はあまりしない。この人をここまで勘違いさせたのは、フジテレビの体制で雰囲気で、それを築いて支えてきて、とめようとしなかった人たちの罪がとことん重い。日常的にこんな発想で動いていながら、政治や犯罪や国際情勢についての報道をしていたのかと思ったら、料理人が汚れた手で料理を作っていたと知ったときのようなおぞましさが襲いかかる。
これも唐突すぎる感想だけど、被害者のかたが、よくも生きていて下さったと感謝するしかない。守ってくれるべきものが実は最大の敵だったなんて状況、文学作品には山ほどあるが(ささいなとこでは「ロミオとジュリエット」の乳母とかさ)、本当にこれは心を打ち砕く。そんな中、この方にせよ伊藤詩織さんにせよ、身体も心もぼろぼろになりながら、ちゃんと戦いを続けて下さった。そう言うとまた「女は強い」とかすっとぼけたずっこけたこと言う人がいるかもしれないが、男だって戦った人もいれば女だって耐えられずに滅びた人はきっと数え切れないぞ。
何だか妙に疲れはてて、朝から何もする気がしない。あいもかわらず、うすら寒いし、今日は思いきりだらだら過ごしてやろうかしら。