わかっとりすぎるやんけ。
◇タイトルが文法的に正しいかどうか、よくわからないが(多分ぎりぎり正しい)、アソウについての話だから、こんなんで充分だと勝手に決める。
いや、もう少し古い話だが、「(自民党の支持が多い10~30代は)新聞を読まない世代だ、新聞を読まない人は全部自民党(支持)だ」とか何とか、アソウが言ったらしい。
しかし、穴見議員のヤジもそうだったが、ここのところの自民党筋の人の話って、言語も論理もなんかいろいろ崩壊してきてないか。
いったい、この発言は何を誰に言いたいのだろう。自民党関連の人たちの間では、細かいことを言う世界ではもうなくなってきているようだが、それでも一応言わせてもらうと、新聞ったって、ピンからキリまであるだろ。赤旗から朝日から読売から公明新聞から競馬新聞まで。それ全部ひっくるめて、「新聞はくだらん、うちの支持者は読んでない」とか言っても、別に学術論文じゃなくても、すでにもう、意味をなさないぞ。
もちろん、支持者についても同じで、自民党の支持者っつったって、それこそこれがまた、ネトウヨから普通の保守から、アベが好きとか朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)が恐いとか、金が好きとか戦争が好きとか、多数でいたいとか、あらゆる層や種類の人がいるはずで、中には新聞を熱心に読む人だっていると思うよ、いくら何でも。
ネットでチラ見したら、この発言が正確かどうか、ほんとに新聞を読まない人は自民党支持かとか分析してる記事も多いようだが、そんなこと分析してる場合かい。そもそも、このアソウの発言そのものが、何かの表明とか分析とかにまったく値しない、大ざっぱで無責任な決めつけで、「オンナは」「黒人は」などと言ってしまう、頭と心の雑さ、粗末さからしか生まれない、そして、政治家の資格どころか、普通の社会で人前で発言する人の資格がないことぐらい、聞いた瞬間とっさに理解するより感じろよ。そういう水準の問題じゃないか。
◇ただ、それとは別に私が妙に「わかってるじゃん」とも思ってしまったのは、新聞とか文章とかそういう、きちんと筋道立てて論理を構築していくものは、自分たちとは相いれなくて、そういう技術や能力が少しでもある者ならば、とても自分たちの支持者にはなれない、っていうことは、こいつはきっと、次第に肌で確信してきてるんだろうなということで、もはや、アベも、この人も、論理や文章が通じる世界に住めないって自分でわかって来始めてるのよ。
あとはただ、そう思ってる人たちが支配する、そういう世界に住みたいかどうか、こっちが考えるだけのことなのよ。私はまっぴらごめんだけどね。
◇森村桂の亡くなる前の本や、夫君が書いた追想記など、数冊ネットで注文してしまった。かなり隠隠滅滅の内容だと思う。楽しみなのか恐いのか、その両方かよくわからない。
私は何と彼女の本は「それでも朝は来る」から入ったという、とんでもない異端な読者だが、彼女は真剣にきちんと最後までがんばった人だし、美智子皇后と最後の時期に交流があったというのも、二人のおたがいのために、とてもよかったと、おかしな言い方だが、私が救われる気がしてならない。これほどに似合うというか、他の人では絶対にだめだと思える友情はないような気がする。
彼女について、いろんなことをきちんと知りたい。これは、連合赤軍の永田洋子に対して抱いた気持ちと同じかもしれない。二人ともそれぞれ、抜き差しがたく、私と似た部分を持っている。能力や意志は二人に遠く及ばないけど、二人の不幸で不運な部分で、私が同じようになっていたとしても、そんなに驚きはしない。