わかりやすいったら、ありゃしない。
◇戦争法案こと安保関連法案が参院で11日ごろ強行採決という話もあるみたいだ。これだけ反対運動がある中、衆参両院で強行採決で決めた法案に、どれだけの国を守る力があるというのだろう。
だいたい何べんでも言うけど、このままだと、自衛隊員がひょっと他国の軍隊に拘束されたとき、捕虜に虐待を加えないというジュネーブ条約の適用もされないんですよ。政府や首相やそれを支持する人たちにとって、日本や日本人の価値って、その程度のものなんですか。
もし採決でもするのだとしたら、反対運動が盛り上がっても、結局選挙まではほとぼりがさめるだろうという計算なんですかね。通した後で安倍さんが退陣して他の誰かが総裁や首相になったら、国民は忘れてくれるとか?
◇今日の高校生デモに対する、お母さんたちからの応援メッセージです。
https://www.facebook.com/mothers.no.war/posts/936171659780842
「小さい子どもを暑い中、デモなんかに連れ出して」と批判されたお母さんたちが、即座に「母親は子どもをいつも外に連れ出している。何でデモの場合だけ攻撃されるのか」ともっともすぎる反論をしたのを見て、あらためて、そうだなあと子育ての実態を理解した私だ。このように運動が広がることで、思わぬ交流や情報交換ができると実感する。そういう見当違いの批判を受けたお母さんたちだからこそ、こういうメッセージも書けるのだろうが。
◇それにしても、自民党の中からは次々役者が登場する。最近では、この人のツイートでの発言が話題になっている。
https://twitter.com/takaya_mutou/status/626788645379280896
「国会前で抗議する学生たちは、要するに『戦争には行きたくない』と言っているので、こういうわがままで自分のことしか考えられない若者を作ったのは、戦後教育が悪い」って、もう、わかりやすすぎる意見で、いっそ好感が持てます(笑)。
まあこれに対して「死ね」とコメントするのも、あまり効果がないとは思うけど、それにしても、ほなみさんに論破された磯崎さんもそうでしたが、何でこういう時にまず「言葉遣いが悪い」から反論が始まりますかねえ。
最近、戦争法案の人たちの中でも、けっこう「死ね」的なことばづかいがあって、気にはなるんですが、でもヘイトスピーチや2ちゃんねるその他で、特定の国民や個人に聞くに堪えない暴言を浴びせて平気な土壌を作られた結果だと思うと、どうも批判の矛先がにぶる。
穏やかに理路整然と、きれいな言葉で抗議してもまるで無視されるという体験を、いろいろ味わった身としては、使い古しにならない程度に、乱暴な言葉も使いたい誘惑には、いつもかられている。
ただ、この人のこれって、とても本音なんでしょうね。「個人を優先せず、国のために命を投げ出す」若者を育てなければ、と多分本気で思ってるんでしょう。
でも、国でも人でも、それだけの価値があれば、命を投げ出す人は昔も今も多いと思いますよ、心配しなくても。問題は、そういう価値を持つ国や指導者が存在しますかってことで。
徴兵制が話題になりますが、アメリカのように、大学に行きたいからお金がほしいからと軍隊に行く若者が増えたとしたら、それはやっぱりしょせんは自分の生活のためのわがままで、この人の嘆きや怒りは同じことになるんじゃないの。ならなきゃおかしいでしょう。
◇8月になると、少しずつ暑さもやわらぐという印象があるんですが、今日もあいかわらずじりじりと太陽が照りつけています。
家の前に、小さい掲示板を作ってもらって、九条の会のお知らせなどを貼ろうと思っていたのですが、昨日仕上がりました。そこそこ大きいはずなのに、こじんまりしてかわいく見え、素敵です。「工夫したんですよ」と言う業者の二人の男性と、出来栄えを見ながら、お茶を飲んで、おしゃべりしました。二人は、それぞれ広島と長崎の出身で、原爆も原発もいかんという話で盛り上がりました。
取り付けた柱が、まだ銀色のままなので、数日中に茶色に塗ってくれるそうです。せっかくだから、何か楽しい写真や絵でもはっておこうかと思ったりしています。
朝顔のまわりの雑草をむしるのをさぼっていたら、もはや朝顔とからみあって一体化してしまい、除去するのは不可能になった。枯れるまで待とう。