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わしわし

・・・と、セミが鳴いて、今朝も朝から暑いです。

◎地域の分別ゴミの収集当番に行って、さっき戻ってきました。
お盆あけなので、ペットボトルなどが多かったような。
大きな栗の木のある裏の崖の上からは、早くもイガつきの栗が落ちはじめました。

◎一昨日、カツジ猫とシナモン猫がう~う~うなりあっていたので、とりあえずシナモンを抱いて、居間に連れてきました。
すると、そこはもう自分のなわばりのつもりになっていたカツジが激怒し、でかい目をむいてテーブルの上から今にもシナモンを攻撃しようと、せまってきました。いやもう、すごい迫力でした。
でも、猫って、怒ったときは耳を伏せて目をつりあげるものと思っていたのですが、こいつの目は、あくまでもまんまるなままで、めちゃくちゃ怒ってはいるのですが、いまひとつ、どうしたらいいかわからない、まぬけな感じではありました。(笑)

とりあえず、シナモンをそばのソファにおろして、カツジを抱きとってなだめたのですが、ソファにそのまま寝ているシナモンが気に入らず、うううううなり続け、私の手にも久しぶりに真剣にかみつき、ひっかき、相当な傷をつけました。
まあ、来たころの凶暴さにくらべると、それほどではなかったですが。

その後も怒ってうなりつづけるので、しめしがつかんと思って、来たころに閉じこめていた、庭に出られるへやに入れて、格子戸を閉めて、その夜はシナモンだけと寝ました。
ひと晩じゅう、カツジは鳴きもせず、格子をひっかきもせず、翌朝行ってみたら、し~んと椅子の上に寝ていて、部屋に入れてやったら、台所の椅子の上にまるくなって目をつぶったまま、まったく動かず、玄関にも風呂場にも食事のテーブルにも、うざいほどついて回っていたのに、そういうことを何もせず、ただ寝ていました。

具合が悪いのかと心配になって、のどをくすぐってやると、かすかにぐるぐる言い、かんづめを開けてやったら、それは食べましたが、テーブルに上がったり部屋を横切ったりするとき、脚がちょっとふらついて、もちろん走ったり柱に登ったりはまったくしません。

ゆうべはまたベッドに来たので、いっしょに寝てやったら、だんだん元気になってきて、あちこちまた、ついて来るようになりましたが、そうすると、やはり、つまり、あの元気のなさは、ただもう、閉めだされて「ぼくは一番じゃなかった」とわかったショックのせいだったのでしょうか。
それにしても、あそこまで、恥も外聞もなく、みえもプライドもなく、落ちこんで、へこまなくてもよかろうに。
よく行くお店のオーナーに話したら、「よっぽど傷ついたんですよ」と同情し、「オトコの子ですね~、典型的な」と評されました。

実は、山の上の私のお墓に、他のペットと並べて今回新しくカツジの名も入れてもらって、ついでに全部の文字に白く色も入れてもらって、なかなかいい感じになったのを、お盆だし、ちょっと昨日見に行ったのですが、これでおまえもしっかりわが家の一員だよと教えておかなくては。

もっとも昨日の様子は何となく、「ボクやっぱり、ここにいちゃいけないんだ」というような複雑なものではなく、ただもう、ことばもなく考えもなく、ひたすら落ちこんでめげているだけのようでもありましたが。まんがのように吹き出し(ネーム?)をつけようとしても、文字が浮かんでこないほど、しいて言えば、ただもう「しくしく、くすんくすん」のような。
こいつは本当に、気に入ってくれる飼い主さんと一対一で、べたべたにかわいがられて暮らすタイプの猫なんでしょうねえ。かわいそうに。

私はいつも、我が家の他の猫たちはシナモンをはじめ、皆10歳を超えているので、「カツジ、あせらないで元気に長生きしたら、いずれは皆いなくなって、私と二人だけになれるんだから」と言い聞かせていたのですが、昨日のようなガラスのハートぶりを見ていると、案外こいつは早死にするんじゃないか、シナモンたちより先にいなくなるんじゃないかという気も、ちょっとして来ます。
つまらん感情移入はしたくありませんが、だからこんなに不安そうにあせって、愛されようとするんだろうかとか。
まあ、これで20年も生きたらサギですけどねえ。(笑)ともあれ、いつ死んでも悔やまないですむように、せいぜい大事にしてやろう。とはいえ、シナモンもまた、ガンの再発の可能性がある先の見えない猫だし、けなげで、賢いし、こっちはこっちでかわいがりたいし。わあもう、どうしようか。

◎じゅうばこさん

ここまであれこれ言える映画や小説は、それはそれで有益ですよね。(笑)
「ゲド戦記」感想、私も期待しています。

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カツジ猫