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わん。

◇アベ首相とトランプの不気味な仲の良さは、世界でも注目されているようで、「タイム」誌が「日本より愛をこめて」とタイトルつけて、こんな画像を紹介しているようです。絶対バカにされてるとしか思えない。

https://twitter.com/ogawabfp/status/830358083578712064

◇こっちの写真も何だかなあ。私はこの写真を家の前の私設掲示板にはりだして、横に「わん」と書いてやりたくてしかたがないんですが、世の中の犬たちに失礼と思って思いとどまりました。

https://twitter.com/tokoro13/status/830467079958466560

◇しかしもう、こうなったら、なんべんでもくり返しアップしてやるけど、私がトランプ就任時にこのブログで書いた予想、ほんとにあたりすぎて恐くないかい。

「私は何ごとにおいても、最悪の予想をするので、アベ首相とトランプ大統領が、その精神のちゃらんぽらんさと弱い者への思い入れの薄さで、共感し共鳴しあって、主義や主張や思想信条(あるとすればだが)を乗り越えて、奇妙な意気投合をして、世界を破壊するコンビになりそうで、しかたがない。これを文学部的な非科学的な分析と言われてもかまわないが、私は今、ちまたでいろいろ言われている分析よりも、この自分の見通しが絶対に正しいという自信がある、悲しいことに。


何しろ、あの二人はそれぞれに、国も自国民も愛してはいない。すべてに自分のメンツや利益や快さやプライドが優先する。もちろん人類や未来のことを考える脳の部分は皆無に等しいほど小さい。


トランプ氏はもちろん、アジアも日本もどうなってもいいと思っているだろうが、それにしても、自分が好きなようにどうでもしたいとは思っているわけで、そういう人にとっては、日本の指導者がメルケルとかオバマとか翁長さんみたいな人では絶対にいやなわけである。多分プーチンでもいやだろう。その1、自分よりすぐれている、その2、自分の言うことを聞かない、その3、自分より人(特に自国民)に好かれる、こういう相手は扱いにくいし、こういう指導者を持った国も扱いにくい。


そういうトランプ氏にとって、自分のことしか頭になく、自衛隊員をはじめとした国民を平気で犠牲にして、アメリカのきげんを取るような指導者は、実に好もしいし、かわいいし、大事にしたいはずである。
国民のために身体をはって強国と立ち向かうような指導者は、その分国民に愛されるし、それをバックにまた強くなるが、それはトランプ氏はとてもいやなはずである。これ以後、日米の関係が、どう予測がつかず微妙に思いがけぬ方向に転ぶにしても、私はアベ首相が、そういう政治家になる可能性だけは、とても想像できない。


支持率がいかに高くても、アベ首相が、それを力に、国民の支持を背にして、アメリカと対立しトランプと対決するような図式はどう考えてもあり得ない。あれは、そういう支持率ではない。首相もそれは承知している。そもそも、国民を愛し、いつくしみ、そのために自分を犠牲にしようという発想など、頭や身体や心のどこをさがしてもなさそうな首相は、そういう支持率など最初からめざしていないし、多分、存在さえも知らない。


こういう指導者はいるのである。そして、そういう指導者は、自分が守るべき弱者たちが、自分を支え守ってくれることを想像も予測もできないから、ひたすら弱者を犠牲にし、貢ぎ物にして、強者につくし、寵愛を得て認められることで自分の地位を守ろうとする。それ以外の方法を知らない。


トランプ氏が好むのは、こういう目下の人である。こういう他国の指導者である。テロリストが多分トランプ大統領を歓迎しているように、トランプもアベ首相を歓迎する。肌の色などどうでもいい。自国や自国民を愛さずに、それをふみにじってぐちゃぐちゃばらばらにしても、強い他国の指導者に気に入られようとする指導者が、いつまでも日本のトップにいる方が、トランプのような人には一番都合がいい。


だから多分彼らは、おたがいを守る。おたがいが今の地位を失わないでいるためには、どんなに首尾一貫しない論理でも何でも使って、おたがいを助け、支えあうだろう。私たちは、少なくとも私は、この点では一点の幻想も期待も持ってはいけない。
この予言があたらなければいいが、多分、あたる。絶対に。」


◇さて、カツジ猫も書いているように(笑)、今日は一日しゃかりきで上の家の片づけにはげみ、暖かかったこともあって、相当画期的に仕事が進みました。大きなクマの置物やソファやテーブルを一人で動かして、移動させたので、背中や腰が痛かったけど、無事に回復したようです。しかし、いつの間にか右手の親指の先が切れているし、右のひざはすりむいているし、いろいろ名誉の負傷をしてるようで、特に指の方はパソコンを打つのに痛くて不便です。

書かなきゃならない手紙もわんさかたまっているのに、もうこんな時間。明日も早いし、寝るしかないか。

あ、そうそう、何とか片づきかけた上の家の居間のこたつに入って、一休みしたとき、そばの書棚の「戦争と文学」シリーズの中の、林芙美子の短編「雨」を読みました。敗戦後の帰還兵が故郷に帰ったら、死んだものと思われていて、しょうがないから旅に出て宿もなくて行きずりの店に泊めてもらう、だけの話ですが、哀れっぽくてみすぼらしくて、切なくていとしい、クセになりそうな話でした。威勢がよくておシャレで豊かな小説や人物が人気があるらしい今、この自虐史観っぽい弱さと貧しさは、妙になつかしくて、しみじみ心が休まります(笑)。

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カツジ猫