ぼくは、つきあいがいい(カツジ猫)
みなさん、こんばんわ
かいぬしは、「きょうという、きょうは、うえのいえを、かたづけてやる」と、
あさから、いきごんで、でていって、
おひるごはんもたべないで、ずっと、うえのいえで、はたらいていました。
そして、おひるすぎてから、「うん、じょうじょうの、すすみぐあいだぞ」と、
はなうたを、うたいながら、かえってきて、
ろうかにあった、そふぁを、ひとりで、そとに、はこびだして、
うえのいえにもっていきました。
うえのいえは、ろうかが、せまいので、くろうしたらしいけど、
ちゃんと、おくのへやに、はこびこめたようで、
かいぬしは、ますます、いいきげんで、かえってきて、
「きょうはもう、たっぷりしごとをしたんだから、
おふろにはいって、はやくねよう」と、いっています。
そふぁが、なくなって、ぼくが、そわそわしているのをみて、かいぬしは、
「あれ、おまえ、あの、そふぁには、ぜんぜん、ねないで、
うしろにあった、つくえのうえにねるのが、おきにいりだったから、
そふぁは、もっていってもいいとおもっていたのに。
もしかして、あの、せもたれの、かげで、つくえのうえにねるのが、
きにいっていたのかな」といって、
べつのいすを、もってきて、つくえに、くっつけてくれました。
まあまあかなと、おもって、ぼくはまた、つくえのうえにねました。
「ねこのこころは、ふくざつなのね」と、
かいぬしは、それをみて、いっていました。
このしゃしんは、まだ、そふぁが、あるときのもので、
ひだりのはしに、ちょっとみえている、ぴんくの、かばーが、
そふぁの、せもたれです。
うしろにあるのは、かいぬしの、おかあさんのおそうしきのときに、
そうぎしゃのひとが、くれた「らん」で、
かいぬしは、からさないように、くろうしているみたいです。
「くるまにも、のらないぐらい、おおきくて、こまったのよ。
こんな、りっぱなのを、くれるなんて、
わたしが、どんな、だいていたくに、すんでいるとおもっているのよね」
と、かいぬしは、なげいていました。
ぼくは、まいあさ、かいぬしに、「おやつ」をもらいます。
「おやつ」は、かつおと、ささみと、まぐろと、さんしゅるいあります。
ぼくは、とくに、かつおと、まぐろが、すきなので、
かいぬしは、おもに、そのふたつを、かってきます。
このごろ、かいぬしは、あさ、かつおと、まぐろと、
ふたつの、ふくろを、ぼくの、かおのまえにさしだして、
「けさは、どっちをたべたいかな」と、ききます。
かつおは、あおいふくろで、まぐろは、あかいふくろです。
ぼくが、かたっぽを、まえあしで、たたいたり、
かおを、すりつけたりすると、かいぬしは、
「わかった、けさは、こっちね」といって、
そのふくろを、あけてくれます。
ほんとは、どっちでも、べつにいいんだけどな。
でも、せっかく、かいぬしが、きいてくるので、
ぼくは、つきあってやっています。