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わ~お

◎パソコンの温度計は19度。この前まであんなに暑かったのが嘘みたいに、うすら寒い夜が続き、カツジ猫のばかでかい目がまんまるの全開で、こたつを出してと訴えています。(笑)
夏には、こたつをテーブル代わりにして、小さいテーブルクロスをかけているのですが、カツジはその、ひらひらしている下を行ったり来たりして、「たしかここに、もっと何かあって、温かい世界があったはずだよな~」と、さがしているようで泣けます。

先日、久しぶりに猫カフェに行ったら、猫好きでも引きそうなほど猫が増えていて、子猫にまといつかれたので匂いがついていたのか、カツジは何やらきげんが悪く、以前ほどではありませんが、かみついたりひっかいたりして、数日様子が変でした。
私は、こいつに対しては我ながら怒りをつかさどる脳神経が麻痺しているらしく、何があってもまったく腹が立ちません。この心理を研究したら世界から戦争はなくなるのではないかと思うくらいで、自分でも気味が悪いです。

まあしかし、中国との関係を見ていても思いますが、気が合って信頼できる大好きな相手と仲よくするのなんか、どこのバカでもできるわけで、いやで油断のできない相手と仲よくしてこそ文明人というものでしょうからねえ。
仕事をしながら耳だけで聞いていたのですが、NHKが中国との国交正常化の歴史を振り返る番組をやっていたのは、タイムリーでよかったですね。

そう言えば10月から人にすすめられて、久しぶりに「しんぶん赤旗」を取りだしたので、毎日新聞は断ろうかと思っていたのですが、「文楽」の特集記事とか、維新の会の批判とか、このところ突然いい記事が増えてきて、支援する意味からも、これはやめられんなと思っています。しかしどこから購読料をひねり出したらいいものか。カツジのおさしみを減らしてやろうかな。

◎「資本主義はなぜ自壊したのか」は、後半になるとちょっと雑な印象が強くなりました。だいたい、江戸時代の礼讃というと、皆、渡辺京二さんの「逝きし世の面影」を引用しますが、あれは読み物としては面白いし、価値もありますが、そんなに正確で緻密な学術書じゃないのだから、あまり厳密な資料として引用するのはちょっとなあ。

私は何もしなくて、人のすることにあれこれ文句だけつける人よりは、こうやって実際の政治に携わり、誤ったと思ったら反省してはっきりそれを明言する人の方がずっと好きですが、ただ、「この胸に深々と刺さる矢を抜け」といい、これだけ格差社会を誰もかれもが攻撃し、構造改革がまちがっていたと言う世相だと、もう選挙で投票するのは社民党と共産党しかなかろうに、どうして自民党と民主党と維新の会に入れる人が多くなるのか、ふしぎというより奇妙な気がする。

それと、こういう格差社会を批判する人が、めざして行きつくのが何となく、女性は家庭と子育てに戻れといったニュアンスの発言に結びつきそうなのも何だかなあ。はっきりそれと言わない人でも、そう感じているのが何となく行間からわかって、「あ~あ、結局そこに来るのかよ」と、ついため息が出てしまう。

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カツジ猫