栗攻撃
◎裏の崖から落ちてくる栗の実(いがつき)ですが、ある日を境にぴたっと落ちなくなる(例年の経験でわかる)かわり、たけなわの時の落ち方はすごいもので、二日間ほど見ないで今朝行ってみたら、もう庭一面がいがだらけでした。二日前にきれいに拾っておいたというのに。
必死で拾ったものの、もういがをとるヒマがなく(仕事に行かなければならず、虫もごそごそくっついているから、放っておいたらかじられてしまう)、いがもごみもくっつけたまま、ご近所の方にもらってもらいました。
そうやって苦闘していて、ふと甘い香りがするので目を上げると、いつの間にか、キンモクセイの花がつきかけているのでした。
彼岸花は新しい家の庭にも咲き出して、クリーム色の花弁が本当に金髪の少女のようです。
◎中谷巌「資本主義はなぜ自壊したのか」を書店で立ち読みして、え~、小渕さんの構造改革を推進して活躍して、今度はそれがまちがっていたと懺悔してまたその本でもうけるとか、良心的だかひどいんだかわからんなあと思い、そんな本にお金を払うのもと思いながら、面白そうなので買ってしまいました。
実際面白くて、ためにもなったのですが、国のトップとして新自由主義か何かを推進した人が、そこまで資本主義を信じた理由(自分の留学体験)を正直に書いているのは好感が持てる一方、ちょっと~、それだけの権力と責任を持っていた人の信念を支えていたのが、これかよ~、本当に本当にこれだけかよ~と、正直、目の前が真っ暗になる思いで、ちょうど、オウム真理教の幹部トップの一人だった女性が、麻原教祖への信仰を捨てたきっかけとして、「他の宗教書を勧められて読んでみたら、麻原教祖が言っていたことが、皆書いてあって、大変なショックを受けた」と語っているのを読んで、こちらも、「そんな程度の勉強で、あれだけのことしたのかよ」と大変なショックを受けたときのことを、まざまざと思い出しました。(笑)いや、笑っている場合ではないが、本当に笑うしかない。
しかし、今だって国の未来や私たちの未来を決めている人たちの思想を支えているのも、結局こんなものなのかもね~。やめてよもう、と言いたくなりますが、これだけ正直に話してくれたのは、ありがたいと言えばありがたい。
まだ途中なんですが、アマゾンの批評を見たら、思った以上に毀誉褒貶の嵐でした。まあ、そうなんだろうな。最後まで読んだら、また感想を書きましょう。