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カレンダー

◎町ではそろそろ、来年のカレンダーや手帳が、出回りはじめている。買わねばかと思っていたところ、なじみの店にいつもの花の絵のカレンダーがまた入っていたので、いくつか買いこんだ。これで来年の準備がひとつかたづいた。お~、そろそろ年賀状用のタツの絵もさがしておかなくては。個人的には「八犬伝」で、茶屋のば~さんが松の木に飛びついてみるみる竜に化すって話が、非常に好きなんだが、ハガキに盛りこむには複雑すぎるだろうか。

◎日本が節約するなら、NTT株売るとかちまちま言ってないで、防衛費を削ってミサイル買うのやめた方が早いんじゃないかと先日書いたら、どこかで自衛隊が原発を攻撃されないための戦闘機の予算を計上したとかなんとかいうニュースを読んで、なるほど、そうなるかと変に感心した。次は、ミサイル撃ち落とすための迎撃装置を全国に配備しろとか、何でもありだな、これは。
もちろん私は反対だが、(国防に金使いすぎて、ばててしまった米ソを見ていても、そんな予算の使い方の行きつく先は、かなり近くに見えている)しかし、もしそうするのだったら、忘れずにその分の予算は、原子力発電に際して必要な経費としてカウントしておいてほしいものだ。

◎そう言えば、教え子の一人が自衛隊に就職して、私が九条の会の活動とかしているので、気にしたのか、お知らせが遅れましてとおわびかたがたメールが来た。
就職はめでたいし、「日本が攻撃されたら戦う覚悟はしている。それは誰かのためではなく、この国が好きで、人が好きで、そうしたいからするのだ」と書いてくれているのは、「私のために戦うな」と常日頃言いまくって本まで書いてる私に気をつかったのだろうなと、申し訳ない。
と、思いつつ、「もしどうしても戦わないとならなくなったら、あなたの好きなものから、私は除外しておいてね」と返事のメールに書いた私もひどいっちゃあ、ひどい。(笑・・・ってる場合じゃないか。)

でも、本当は、さすがにそこまで書くとどうだろうと思ってやめたことがあって、まあその教え子もこのブログは読んでくれているらしいから、ここで書いたら同じことだが、私はかねがね、軍隊や兵士が、まあ自衛隊だってそうだが、愛するもののために戦うとか、好きなものを守るとか言うのは、どうも不安な気がするのだ。

知り合いにも教え子にも自衛隊の人は多いのだが、これまでこんなに身近な若い人が就職したことはなかった。だから初めて少し真剣に考えたのだが、私がもし、生活のためや諸般の事情で、自衛隊に入るとしたら、まず真っ先に決意して覚悟するのは、「人を傷つけ殺す」という決意だろう。それも、「好きなもののために」「そうしたいから」そうするのではなくて(そんなことは、しろうとでもボランティアでも誰でもやれる)、「きらいな国や人のために」「そうしたくなくても」そうする、という決意だろう。

更に言うなら、「命令されたら、家族でも恩師でも恋人でも殺す」という決意だろう。それが非人間的とか残酷とか、私はまったく思わない。それが軍隊で、軍人で、そういう決意を持っていない軍隊や軍人に、安心して国なんかまかせられるか。
軍隊も軍人も、他の仕事同様、「好きなもののためにそうしたいからする」のではなく、「きらいなもののためにそうしたくなくてもする」というのは最低の絶対のモラルだろう。それができないのなら、その仕事はしちゃいかんだろう、どう考えても。

最近、どの仕事でも、その点がおそろしくおざなりになっている。実際には歯をくいしばって、いやなお客にしたくないサービスをしている人は多いだろうが、心がけとか常識としては、仕事も家庭も生活も楽しくなければ意味がない、やっちゃいけないということになりつつある。それも困るが、軍隊がそれでは、いくら何でもまずかろう。

世の中には、いやな仕事というものはあるし、どんな仕事にも、いやな部分はある。そして、それをきらいな人が歯をくいしばって一生懸命やるからこそ、水準が保てる仕事もあれば、戦争や闘争もふくめて、それが好きな人がやるからこそ水準が保てる仕事もある。どっちにしても、一番いやな場合のことを覚悟しておかなくては、組織も個人も危険すぎてやってられまい。

いや、私が自衛隊の面接官なら、まず真っ先にそのことを・・・「命令されたら、大きらいなやつを守るために、家族や恩師や恋人を殺せますか」ということを受験生に確認するのだが、実際はそうじゃないのかなあ。そんなことを要求したら、誰も来なくなるのだろうか。としたら、そのことの方がよっぽど問題だと思う。

◎じゅうばこさん

「仮面の男」の映画を見て、ディカプリオの王様の顔が、愛猫の故キャラメルに似ていると笑ったことを、なつかしく思い出します。(笑)できたら、映画の感想も期待。

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カツジ猫