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カンナの花。

◇庭のカンナがにょきにょきと真紅の花を開き始めた。切って部屋に飾りたいが、ますます暑苦しくなりそうでためらっている。何しろたけだけしい花だから、どういう風に活けたらいいのかわからない(もちろん私は、お花なんてしたことない)。何とかいい飾り方はないかと考えている。葉っぱをいっぱい入れたらいいのか、白い花とでも組み合わせるか。しかし下手をしたら、ものすごくひどいことになりそうだ。だいたい、あれをどっかり活けられるような花瓶がないよ。実家には何かそういう重々しげなのもあったっけ。
グラジオラスといい、ひまわりといい、夏の花は皆たくましい。同名の原民喜の小説は、はかなくて繊細で美しいけども。

◇そう言えば、もうすぐ夏で原爆忌や終戦記念日が近い。
テレビもラジオも新聞も戦争をふり返る特集を組むだろう。もしかしたら首相はそれと重なるのを恐れて、憲法を変えて戦争をする計画を見苦しいほど急いでいるのだろうか?

それにしても、私は昨日、公明党のことをちょっと書いたが、今日の新聞に載ってた週刊誌の広告では「公明党と朝日新聞が結託して日本をだめにしようとしている」(もちろん集団的自衛権の閣議がもめて前進しない件だ)みたいな記事があって、もう別に期待もしていないけど、それにしても最近の週刊誌、特に文春や新潮あたりの記事は目に余る。いったい何かあったんだろうか。

安部首相が新聞やテレビなどのマスメディア関係者と、しょっちゅう飯を食って豪遊してるって話は、「しんぶん赤旗」がよく書いてる。もしもウソなら、ただちに反撃があるはずだから、きっと本当だろう。週刊誌の関係の人はどうなのか知らないが、こんな時にこんな記事を書いてしまうほど食べさせられてうまいものというのもあるまいし、やっぱりいくらかは、自分も信じて書いているのだろうか。まったくその気持ちがわからない。

◇今朝の朝ドラ「花子とアン」では花子と蓮子が10年ぶりの再会を喜んでいた。
どっちの女優さんも好きなので、別にいいのだけど、まあ私もちゃんと全部見てないから見逃したのかもしれんけどさ、前に最後に別れたとき、蓮子が愛想づかしの嘘ではあるけど、「あなたみたいな人とは身分がちがう」的な発言して去ったのを、二人ともまったく忘れているようなのが、すごいっちゃあすごい。
前に「アナと雪の女王」の悪口を長々と書いた最後の方で、アナが記憶を奪われてエルサが自分を傷つけたことを知らないのをエルサがそのままにしてることにふれて、「相手を傷つけたことや、過去のいきさつを、これだけあっさり水に流して見ないふりしてやりすごす関係に、愛情も友情も私ならあり得ない。感情移入もできない」と書いたけど、これもそうだなあ。まあ私だって、別に誰に対しても謝罪や総括や反省や弁明を求めはしないけれど、何よりも大事な関係や一生の腹心の友とかだったら、そこを忘れて楽しくはとてもやれない。

第一私のこの感覚は、ひとつには昔愛読した「赤毛のアン」シリーズの影響もあって、モンゴメリの作品では登場人物のすべてが、言ったことやしたことの報いはきっちり受けるし、ちゃんとおわびをしなかったばかりに不幸になった人や、ささいだが決定的な発言でその人の本質を見て永遠に切り捨てる相手とか、そういう話が目白押しではなかったっけか。
モンゴメリの作品の人物たちは、どんなに優しく弱くても皆孤高で誇り高い。あのドラマの「はな」さんのように、自分に対して失礼な許せないことを言われて、何のこだわりもなく友情を再開できる感覚は、作品全体を虫眼鏡と顕微鏡でさがしたって見つからないだろうに。いいのかね。

◇今日の仕事がすめば、数日ちょっとだけ時間が空くので、思いきり論文書きに打ち込めると思うとうれしい。幻想かもしれないけど、少しめどがついて来たような気もするし。
カツジ猫の換毛(つうのか?)も、ちょっと一段落したようだ。今朝は私のやったかんづめを、けっとさげすんで、後ずさりして鼻もくっつけなかったので、腹立ちまぎれに、金網越しに見ている彼の目の前で、外猫のしまおにやってしまった。
まあ、しまおも、ゆうべから今朝にかけて、どこかの猫と派手にけんかして、ずっとぎゃあぎゃあ叫んでいたから、ちょっとはねぎらってやるのもいいだろう。ご近所に悪いから、夜中に何度か外に出て相手の猫を追い払おうとしたのだが、結局姿が見えなくて、ときどき来る白黒さんか黒猫さんかは謎のままだった。

うう、東京都議会の最低なヤジの話とか、「ここは退屈迎えに来て」やら「私を知らないで」やら、やたら面白い本のことやら、「八犬伝」の授業のことやら、書きたいことは多いのだが、時間切れ。夜にでもまた来ます♪

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カツジ猫