クリスマス・イヴ3
じゅうばこさん ゆきうさぎさん
「ばちあたりなクリスマス・イヴ」シリーズ、ありがとさんです。
いや、あの猫ね。(三毛猫シナモンです。)めでたく帰ってきました。
私も昨夜は近世文学関係の忘年会のあと、女性の大学教員数名と、大学が本当に窮屈になってきている現状をぼやきあいつつお茶を飲んで、深夜に帰宅しました。
外猫のバギイが車を降りたとたんに鳴きだしたので、うるさいなあと思いながら玄関を開けたら、シナモンが飛び出して、どこかに行ってしまいました。
最近、少し家の中にあいたようで、よく外に出たがっていたのを忘れていました。
呼ぶか待つかしたら戻ってきたのかもしれませんが、こっちも眠いし寒いしで、いざとなったらバギイの巣にしている箱の中でいっしょに寝るだろうと思って、玄関を閉めてしまいました。
それで、毛長猫カツジを居間に入れてやり、寝室にも入れてゆうべはいっしょに寝ました。
シナモンの寝ていたらしい毛布がまだ暖かくて、少し胸が痛みましたが。
カツジは大喜びで、目をくるんくるんさせて私といっしょに寝ていましたが、とにかく面白がって家じゅう走り回り、庭から居間から台所から、寝室まで一散にダッシュをくりかえしていました。
夜が明けるとカツジはふとんの上で寝ていたのですが、シナモンが帰って来ません。
もともと外から自由に出入りしていたので、このへんの地理にはくわしいはずの猫だし、私以外の人間には絶対に近づかないから心配ないとは思ったのですが、昼すぎるとさすがに気になってきて、車にひかれていないか見に行こうかと思って外出のしたくをし、ついその前に玄関で、昨日の宴会のときに後輩からもらった論文の抜きずりを、上がり框に座ってざっと読んでいて、ふっと目を上げたら目の前にシナモンがいました。
騒いだら逃げると思って、じっとしたまま「お入りよ」と声をかけたら、するっと入って来ました。私はドアをしめ、寝室に行ってシナモンを抱いてやって、最高のプレゼントだと神に感謝し、これでやっとクリスマスが来たと買い物に出かけて、つい鳥の丸焼やすしの大盛りを買いこんで、とんだ散財をしました。
猫たちにもおすそわけするつもりでしたが、シナモンもカツジもそれぞれよっぽどくたびれたのか、自分のベッドで寝こけていて、かさともこそともせず、久々にひじょ~に静かな平和な夜です。(笑)
私は例年通り、故キャラメル・バロン・ゆき・ミルクの写真を前にごちそうを食べ、ワインの代わりの日本酒を飲んで神に感謝をささげています。なんだか一番まともですね~。(笑)
行きつけの花屋さんに花を買いに行ったら、もう開きすぎたからと、すばらしい大輪のピンクのバラをそれこそばちがあたりそうな破格で売ってくださって、それを台所のテーブルにかざって、目を楽しませています。居間はあたたかすぎて、咲ききってしまいそうなので。
さて、それでは仕事に戻ります。どなたさまにも楽しいクリスマスでありますように。そしてもうすぐ新年ですね。私はもう今日、スーパーで安売りの数の子としめなわを買いました。