1. TOP
  2. 岬のたき火
  3. 日記
  4. シナモンが消えちゃった。

シナモンが消えちゃった。

◇Yahooから予告が来ていたとおり、9日で前のブログ「板坂耀子第二研究室」は見られなくなりました。
昨夜の段階で閲覧数は78313。開設して五年足らずで、これだけの方にお越しいただいたことに感謝しています。
 
記事はすべて、こちらに転載しているのですが、最後の「移行のお知らせ」の後でいたずら心で書いた、みけねこシナモンからの別れのごあいさつは、転載しなかったのでもう見られなくなりました。
一応コピーはとって保存してはいるのですが、何だか淋しいですね。このひと月シナモンの寝ていた毛布を洗濯したり、つめとぎ板を処分したりするたびに、だんだん彼女がいなくなるなあと思っていたのですが、これもまたそうです。
 
人は死んでいなくなると同時に、新しい思い出が誰かの中に生まれることはなくなってしまいますから、その思い出を持っている最後の人がいなくなって、直接にその人を知る人が完全に消えたとき、もう一度死ぬのだと高校生のころ気がついて、何も実際の体験はなかったのに、大変悲しい思いがしました。そのことを、ちょっと思い出しています。
 
◇シナモンの最後まで私と使っていたベッドは、キャラメル猫が死んだベッドでもあるのですが、今は実家の母の寝室にあります。バラに似た花を散らした模様の明るいピンクの壁紙とピンクのカーテンの明るい部屋で、窓からは川と森が見えます。
何となく、そこで、二匹がのんびりくつろいでいるようで、帰るたびに安心します。
 
シナモンのお墓には、にょきにょきとグラジオラスが伸びて針山みたいになり、これはちょっと失敗したかなあと見るたびに苦笑しています。でも、その手前にあるカンナの花群が、昨日今年初めてのまっ赤な花をつけました。まるでシナモンの墓を飾る灯篭のようです。
 
このカンナもたしか、亡くなった叔父がくれた球根で、適当に植えておいたらものすごくはびこって、毎年最後はうんざりして、ざくざくと刈りこむのですが、それがいいのか翌年はまたたくましく花を咲かせます。
うん、裏庭にはそろそろジンジャーも咲くし、当面は家に飾る花は買わないですみそう。
 
◇ここ数日、うすら寒いほど涼しくて快適です。こういう時こそ仕事に励まねばと思うのですが、それがなかなか(笑)。
7月締め切りの論文にやっと手をつけました。雑な内容になりそうで自分でもいやなのですが、できる材料でやるしかないという気持ちです。

Twitter Facebook
カツジ猫