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スイスチャードと初対面

去年切りまくったキンモクセイの木が、いっせいに若芽を吹き始めました。
毎年、そのやわらかな茶色の若芽にうっとりして、切る気になれないでいる内に、ずずっと枝が伸びてしまうので、うううと悩みながら見ていたものですが、今年は何しろ枯れるんじゃないかと思うほど、刈り込んでしまったあとなので、ただもう「あー、復活したねー、元気だねー、がんばるんだよー」と微笑んで見ていりゃいいので、気が楽です。ソフトバンクの柳田選手のモットーじゃないけど、穏やかな心でいられるのって、幸せだわあ(笑)。

来週は暖かくって、雨続きだそうです。家にこもって、月末までの予定の仕事を一気に仕上げられればいいのだけど、そううまく行くかしら。
しばらく晴天続きだったので、水やりをつい油断したところが、ウクライナ支援もかねて窓の下に並べていた、青と黄色のパンジーが一気にしおれてしまいました。大慌てで中庭に引っ込めてじゃぶじゃぶ水をかけていたら、ありがたや、何とか復活してくれたようです。

窓の下には、代わりに先日衝動買いした、母の日用?のカーネーションの鉢を並べています。これだけで終わるのも淋しいので、母の日のイベントを何か考えようと思っているのだけど、思いつきません。プレゼント(って、母にお供えして私が使うのだけど)買うお金もないし、何かいいアイディアがないかしらん。母の好きだった三浦洸一のCDを一日かけまくるとか?

その前にこどもの日があるんだよね。窓辺に飾った熊と金太郎の置物は路行く人には多分すっかりおなじみになったと思うけど、カーネーションと並べておいてある、菖蒲の鉢は、どうやらとても、それまでには花を開きそうにもないや。(熊のお尻のとこにある卵はイースター用のおまけの飾りっす。)

私は実は一月ごろ、イベントグッズにはまっていたので、先走って、五月のお節句用にとネットで菖蒲の苗を注文したんですよね。安かったけど送料入れたら千円ぐらいにはなってたかもしれない。
そして、苗と言っても緑のかけらも見えなくて、びびってたら説明書きに「店で売るのは無理して芽を早く出させたりしてるけど、これが自然なので、時期が来たらちゃんと芽が出て咲きます」みたいに保証してあって、そんなもんかと納得してさるかに合戦のカニみたく、せっせと水をやってたら、ようやく緑の芽が出てきて、すごく私は喜んでいました。ちびちび育って行くのも楽しみでした。

だけど、ネットで買ったときから実は思っていたのよね。こんなんどうせ、お節句が近くなったら、そのへんのスーパーでもわさわさ売り出されるんだろうけど、って。あわてる乞食はもらいが少ない、ってことわざをこんな時に使うのも正しいのかどうかわからんけど、絶対待ってた方がいいんだろうって。
その予想はしっかりあたって、先日スーパーの花売り場に行ったら、菖蒲の苗の、うちのより三倍ぐらいでかく育ったやつが、三百円ぐらいで、どさっと売られてやんの。

くやしいから、つい一つだけ買ってしまい、鉢に植えて前からあるのと並べて窓の下に置いたんだけど、どっちにしても、子どもの日までに花なんて咲きそうにもないのよ。きっと七夕ごろに開く気なんでしょうさ。
ご近所の庭先では、もうちゃんと開いてる菖蒲もあるのにねえ。
そうこうしてたら、また別のスーパーで、今度はカキツバタの苗の、かなり育って花も咲きかけてるのが売ってあった。横目でずっと見てたけど、がまんできずに今日買って、また鉢に植えてしまった。いずれあやめかカキツバタというぐらいで、全然区別もつかんけど、とにかく今、その鉢が三つ並んでいます。やれやれ。

それとは別に、今日立ち寄った知り合いのお宅で、庭先に妙にぴかぴか光る葉っぱの鉢植えがあるので、「あれは何?」と聞いてみたら、「食用です。サラダにもなるって」とのこと。「えー、私は今は大いに食べるけど、昔は大嫌いで、あんなものが存在する限り神のみ心がわからんから無神論者になる、とまで言ってたピーマンと同じ、野菜にあるまじき露骨な光り方じゃない。あれを食べるなんてそんな」とか言ってる内にどうしてか、「ひと鉢あげます」ということになって、いただいて来てしまいました。恐いもの食べたさで、今夜あたり食べてもいいけど、ほんと人工的な光り方で気持ち悪いんだったら。名前も教えてもらったけど忘れたわ。ごめんね、光る葉っぱさん。

今、鉢に名札がささってるのに気づいて確認したら、謎の光り物はスイスチャードと言って、ほうれん草なみの栄養があるとか。レシピもあるので、がんばっておかずにしてみようかな。
でもネットの写真より、実物の方の光り方がずっとすごいのよ。「プロジェクトランウェイ」の第二シーズンでサンティーノが服のデザインに使う植物にワックスかラッカーか何かかけて保存しようとしてぴかぴかにして、ひんしゅくかってたのを思い出すんだわ。ほんとにこれ、食べるの? 食卓の彩りという域を超えてない?

ちなみに、うちのラベンダーは、あいかわらず、こんなんです。

先日いらした方に何本か切っておみやげにさしあげたら、好評だったそうで、ほんとは株分けでもしてさしあげたいぐらいなんだけどなあ。これって、根っこはたった一本なんですよ。どういう生命力か、本当に恐いよ。

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カツジ猫