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ナメクジの味方。

◇昨日の夜はミュージカル「レ・ミゼラブル」を見てきました。感想はぼちぼちまたゆっくり書きますが、ジャベール役の人がめちゃくちゃ声がよくて、「スター」という歌がものすごく聞かせました。あーこれがジャベールのイメージなんだなあと、実は映画のジャベール役のラッセル・クロウのファンの私は、すみませんという気持ちで聞いていました(笑)。

でも友人につきあってもう一度見る予定なんですが、ちょうどそれが博多山笠のころで、ということは戦争法案の強行採決のころで、いろいろ盛り上がり過ぎかもしれないと頭をかかえています。

それはそうと、舞台のバリケードはそういうことになっているのかもしれないけど、何だか冷たい非情な感じの作りでした。一見しただけでもう、学生たちの死刑台みたいな。そう思うと映画のバリケードは不思議な暖かさがあったなあ。トム・フーパー監督の作風かもしれない。

◇首相はニコニコ動画とやらで戦争法案の説明をして、それがあまりにしょうもなくて、いろいろおちょくられていますが、それも含めていつものこちらをどうぞ。
明日の国会前の行動の呼びかけとかも載っています。全国でもいろんな行動があるので、皆さま手近なところにご参加を。

https://twitter.com/SEALDs_jpn
https://twitter.com/chanshimantifa

◇いつもリンクしなくちゃと思って時間がなくなるので、もう、あわただしく。学者たちの会も学生たちと協力もして戦争法案に反対の声を広げて行こうとしています。ご支援ください。誰でも署名できます。

http://anti-security-related-bill.jp/

◇大学関係では、こちらもどうぞ。

http://academicfreedomjp.wix.com/afjp#!sympo/c1mct

◇先日、映画「日本と原発」を見て、原子力発電が、あらゆる意味でまったく未来がないことを理路整然と理解させられ、その被害のひどさについてもひしひしと感じさせられた時に、川内原発再稼働が進められてるニュースと来ては、もう本当に血圧と心臓に悪い。

その映画の中で、今も放射能の汚染がひどくて人間は長くいられない、福島の谷あいのそれはもう美しい紅葉の風景が映されて、「国敗れて山河あり、と言うけど、いくさで失った土地でも、それはまた取り返せるけど、原発事故での汚染の場合、それはもう、完全に失われるんだよね。この美しい風景の広大な土地全体が、もう永遠に日本のものではないし人類のものではなくなった。この土地はすっぽり消えてしまったということだ」と、制作者たちが会話していました。

まったく竹島も尖閣諸島も大事な土地にはちがいないですけど、それ以上に広大で豊かで美しく貴重な資源を持つ土地が、ごそっと奪われる危険がある(相当にある)原発を稼働させといて、国土防衛とか国民を守るとか言うのがつくづく聞いてあきれるわ。
国土と国民を大事にしよう、失うまいと思うなら、せめて原発再稼働には反対してほしい。

◇もっともね、愛国心も人類愛もそれほどあるわけでもない私は、こういう話になるとすぐ、「まあ、人間は住めないし動物や昆虫も住めないとしても、植物はああして茂って紅葉もしているのだし、何かちがった生物にとってはいい環境になるのかもしれない」とか、ふっと思うのよね。人類がバカやって、原発や放射能で地球がまるごと住めない土地になって人間が絶滅しても、手塚治虫の「火の鳥 未来編」みたように、次はナメクジかなんかが、地球を支配するのだろうから、そいつらにとっちゃ、人類が亡びるのも別に悲劇じゃないわけよねえとか。

だとしたら、今、せっせと原発再稼働をめざしている人たちとか、それを歓迎する人たちとかは、人類の滅亡に手を貸してるという点じゃ、次世代の生物にとっては超ありがたい存在なのかも。あ、次世代の党ってそういう意味か(←ちがうって…多分)。つまり、そういう人たちは人類のいない新しい未来に向けて、ナメクジかなんかのためにがんばっているってことになって、数億年の未来からはきっと感謝されるのかもしれない。
しかしまあ、私はナメクジもどきの未来生物ではないので、ここはやっぱり人間のエゴで動くことにして、せいぜい、18日の戦争法案反対の集会のために活動しようと思います。

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カツジ猫