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バカじゃなかったカツジ

外は32度だって。暑いですねえ。
むだ毛をどっさり、すいてもらったのが気持ちいいのか、カツジは寝こけています。
しかし、やっぱり彼の小さい脳みそは思ったよりも優秀で、もう毛玉へのやつあたり作戦は成功しなくなりました。すぐにふりむいて、正しい敵つまり私の手とブラシを攻撃してきます。
それでも前ほど凶暴ではないので、けがするほどかまれることはありません。しかし、最高に怒っている時はやっぱりヤバそう。

猫、特にオス猫のしっぽのつけねには、アポクリンとかなんとかいう腺があって、皮脂が分泌されやすく、ねとねと汚れがちです。ときにはスタッド・テイルという皮膚病になって慢性化するらしい。
キャラメルたちも、よくそこが汚れていてブラシをかけてやったり洗ったりしてやってたけど、もう忘れていて、この前ブラシをかけまくったとき、カツジのしっぽの根っこの毛がちょっと固まりかけてたので、思い出しました。

そのときはまだ、だまされていたので、何度かかなりきつくブラッシングして毛の固まりを分解し、少しはとったのですが、結局全部はとれそうになく、これではらちがあかないと見て、はさみでざっくり、その部分の房を切り取りました。
どうせ、ほうきのようにフサフサのしっぽなので、めだつわけでもなく、すっきりなりましたが、切ったあとの短い毛をそろえてやろうとブラシをかけたら、それはあまりさせてくれなかったので、上から周囲の長い毛がかぶさってるし、刈り込み後がどうなってるのかわかりません。まあ大丈夫だろう。

横にどたっと倒れて寝ているのを見ると、お腹のあたりが少しふくれて盛り上がってきて、だいぶ猫らしいかたちになってきました。
どんどん成長しているのですが、縦に伸びるのが忙しいのか、身体が長くなったわりに肉付きがいまいちで、でかい頭のわりに身体が貧弱な印象なのですが、少しづつバランスがよくなってきたようです。

格子戸のすきまから居間にすべりこむのも日ごとに上手になり、よく、するっと抜けて入っては、居間を歩き回ります。すぐ私に自分のへやに連れもどされるのですが、居間を見回しているときの様子は「えっと・・・さしあたり、ここでいいかな、ボクの部屋は」という声が聞こえてきそうです。
どうせ、ここに入れたら、あっという間に寝室に侵略してシナモンを追っ払うことは目に見えてるので、その願いはかなえてやれませんが。

それにしても、この熱波の中で、へやに放置されて水もなく飢え死にした子どもたちがいると思うと、もう何をどう言ったらいいのかわからなくなる。

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カツジ猫