1. TOP
  2. 岬のたき火
  3. 日記
  4. ポインセチアが赤くならない

ポインセチアが赤くならない

西鶴の短編集「懐硯」の中に、暦の都合で年末に節分が重なって大混乱になる「平太郎殿」という話があって、ごったごたのカオスが彼のはね回るような筆で書きとばされている。私の好きな話だが、まるでその話のようにまだクリスマスの準備もできていないのに、スーパーではクリスマス用品とともに、しめなわや数の子も売られていて、こっちも何だか目が回りそうだ。

そんな中、去年スーパーで適当に並べてある小さな鉢の中から、適当に買ってきた、どうってことないポインセチアの鉢が、一年間に窓辺のテーブルで陽を浴びて、おっそろしいほど成長した。
うれしいのだけど、さっぱり葉が赤くならない。スーパーには、もう去年と同じ赤い花の鉢が並びはじめていて、あせる。

今朝、ネットで調べたら、葉を赤くするのには光をさえぎって暗黒の中に一定時間おいとくことが必要のようで、とりあえず、ちょいとかわいそうだけどクローゼットに閉じ込めてみた。

でも昼間は今まで通り、日光浴させた方がいいらしいので、今は窓辺に戻している。朝晩の仕事がまたひとつ増えたが、暮らしにめりはりができるからいいか。って、めりはりだらけみたいな気もするけど。

やっとこさ寺田大臣が辞表を出したらしい。岸田首相に同情する気はさらっさらないが、よくよくもう自民党にはまともで普通の常識を持った議員がそもそもいないのだろうなあ。下手すりゃもはや官僚の中にも。アベ元首相が腐らせつくし壊しつくした国の修復は私の家の大掃除なみに、先が見えないし大変だ。

Twitter Facebook
カツジ猫