ユリとモッコウバラ
去年だったか一昨年だったか、スーパーでバラの苗の安いのを探していたら、モッコウバラが売ってあって、行きつけの花屋さんに「あれってバラですか」と聞いたら、バラですよきれいですよと教えて下さり、ならばと数株買って奥庭に植えた。
その後あまり咲かなかったので、大丈夫かなと思っていたら、今年いきなりたくさんの小さなかわいい花をつけた。ネットで検索したら二三年めから大いに咲き出すし広がりそうで、垣根にもいいとか。ならば挿し木にでもして増やしてやろうかと、また壮大な構想をめぐらしている。そんなことより草取りだってばさ。
ユリの球根もバラの間にかなり植えていて、その翌年あたりには、かなりみごとな花を咲かせて、切り花には不自由しなかったぐらいだった。ところが去年は気がついたら季節が変わっていたのにユリの顔を一度も見なかった。つまりほとんど咲かなかったということで、首をひねっていたが、そのまま忘れていた。
そうしたら、今年は妙に株が増えて、どの鉢にもにょきにょきとたくさんのユリが林立している。私は何でもやる時は行き過ぎるので、さぞかしどこにでも球根を植えまくったのだろうが、思いがけないところにまで新しい茎が伸びている。いったいどういうことになるのか、予想もつかなくて、ちと恐ろしい。
ニュースで共同親権に関する法案が成立したことをトップニュースで報道していて、ムカついた。ずいぶんいろいろ問題もある法案で、自民党でも野田聖子氏が反対したというぐらいなのに、今が今までほぼまったく報道しなかったじゃないか。ニュースがニュースの体をなしてない。だからNHKは、と言いたいが、最近だらだらテレビを見ている私が自信を持って断言するけど、どこの局のニュースでもワイドショーでも、全然そんなこと話してなかったぞ。何なのさもう。
イランとイスラエルの爆撃もなあ…。
世界が混乱しまくっているこんなとき、本当なら平和憲法があって唯一の被爆国で、よかれあしかれ、これという不倶戴天の敵をもたない(無定見や優柔不断やしょうもない理由も多かったと言え)日本など、その気になればいろいろいい役割を果たせる出番なのになあ。くやしい限りだ。
首相はマジでボケたのじゃないかと思うぐらいに米国に行って、あらぬことを口走っているようだが、これでトランプでも勝ってみろ、どうなることやら。
トランプは、衰えてきた国力を保持するのが目的の一つで、それにはアメリカが世界の警察をやってたことを縮小し放棄することが目標のひとつで、さぞかし、イスラエルの支持もウクライナの支援もやめるに決まっている。それで世界がどうなるかも悩ましいし、イスラエルもウクライナもきっと深刻だろうが、さしあたりトランプは、金でも兵器でも人間でも軍隊でも、そういうことはなるべく日本あたりに押しつけて来ようとするに決まってる。
首相も今の政府も、そこで、イスラエルに忠告しようとか、ウクライナの支援を続けるように努力しようとか、そんな高邁な意志も、したたかな手腕も、かけらもないに決まっているから、文字通りきっと半分は保身、半分はアホのせいで、米国の言いなりになり、国と命を売り渡す。それを見なくちゃならないかと思っただけでもうんざりする。いやいや、うんざりしてる場合じゃないのだけど、この年になって、この体力で、世界や歴史とさしちがえる覚悟で戦うってのもなあ。ついでに自民党に毒されて、あられもないことを言うと、それでびた一文もらえるわけでもないのにさ。