レッドブル
米国というかトランプ大統領がベネズエラに侵攻して大統領を拉致したとか、新年早々めちゃくちゃだ。いったい、こんなことをしていて、ロシアのウクライナ侵略をどの面下げて仲介できるのか。世界が壊れ始めている。
ベネズエラの大統領も何かと問題がありそうだが(「しんぶん赤旗」の新春対談で志位和夫氏は、独裁的な政治の問題点を指摘していた)、私の昔からの印象では、民主主義革命をCIAに潰されたアジェンデ大統領のチリをはじめ(「サンチャゴに雨が降る」というすばらしい映画がある。私はDVDを持っているのだが、ネットで見たら今では二万五千円ぐらいするらしい)、中南米の国々はおおむねまともに米国に対抗してきていたから、トランプ大統領はどうせ何か口実をつけて、滅ぼす機会をねらってはいたんだろうと思っていた。しかしここまで世界のルール破りをしようとは思ってなかった。
ベネズエラやらどこやらの麻薬で米国が汚染されてるなんて、ドラマでも映画でも小説でも、この数十年間いやになるほど描かれて来た。大変な状況なのはわかるが、それこそ麻薬が蔓延したのは戦場帰りの兵士たちや貧困層の苦しみが大きな原因になっていることは、これまた、さまざまな作品でも描かれて常識だ。今さらベネズエラ一国をどうこうしたって、問題の解決になるわけがない。誰が考えたってわかりそうなものだ。
しょうもないことを思い出してしまうのだが、かなり昔、シュワルツネッガーが主演した「レッドブル」という映画があった。麻薬の販売人の殺人犯を米国とソ連で合同捜査するアクション映画で、シュワルツネッガーはソ連から来た刑事だった。映画は面白くて、彼の魅力も充分に発揮されていたが、その中でアメリカの刑事と彼が麻薬捜査について会話する場面がある。ソ連だったか中国だったかでは、麻薬の販売人は一括して処刑するから、大きな問題にはならないんだみたいな話に、米国の刑事はあきれるという場面だった。他ならぬ米国が、それに近いかそれ以上のことをしてるのか。
しょうもない話を思い出すついでに、別のことだが。
昨日の箱根駅伝で、見物人が連れてきた小型犬(ポメラニアン)が走路に飛び出し、選手の障害になるという、とんでもない事件があった。ネットでは飼い主の無責任さや批判しなかった選手の態度の立派さにたくさんの投稿があったようだ。
まだ大学に勤めていたころ、卒論指導を担当していた学生の一人が、飼い猫がいなくなったと言って落ち込みながら必死で探していた。聞くともなしに事情を聞いたら、卒業記念のアルバムの撮影時期で、何人もが飼っているペットを連れてきて、いっしょにアルバムに載せる写真を撮ってもらっていたから、自分も家の飼い猫を連れてきたら、暴れて逃げ出してしまって、広いキャンパスの中で行方不明になってるのだとか。家人からも怒られたらしい。
何というばかなことをしたのかと言いたかったが、学生も猫もあまりに気の毒で、さすがに何とも言いようがなかった。今回の駅伝の件は犬は無事だったようだし、いろいろ事情はちがうのだが、なぜか、とっくに忘れていた、その時のことを思い出してしまう。
母家の片づけは当分あきらめた。何しろスイッチが入らない。月半ばにお客さんが来るので、それに照準を合わせた長期戦に切り替える。今日はそろそろ、上の母家からおせちを下ろして下の家の冷蔵庫に入れるかな。ぼちぼち、空きもできて来たし。やっぱり、温かいごはんも炊こう。
