ロッツォと俊寛
じゅうばこさんへ、追加。
「トイ・ストーリー3」のネタばれです。ついでに「平家物語」のネタばれでもあるが、まさか、そこまでは文句は言われまいて。(笑)
プレシャス感想の「おまけ」を読んでいて思ったのですが、あのロッツォがダークサイドに落ちたのは、仲間二人と自分と三人いっしょに不幸になって、でも、あとの二人は幸福に戻れるとわかったとたん、とっさにウソついて自分といっしょに不幸になる道に行かせてしまったという時点で、あそこが落ちていく分かれ道でしょうが、しかし、あそこで、他の二人を巻き添えにしないで、自分だけ不幸になる道を選ぶってのは、も~~~~のすごくハードルが高い試練つ~かチェックポイントつ~か。
一人で不幸になるのもイヤだし、三人だったら救われるてもんでもありませんが、まちがいなく最大の不幸は、その不幸な三人の中で二人は救われて、残る一人に自分がなるっていうケースだよね~。最低限の三人という単位の中での、決定的な少数派だし、選ばれた不幸な人だし。本当に最悪です。
「平家物語」の俊寛が同情共感されるのも、「そりゃひどい、そりゃつらかろう」と万人が認める、そこでしょうが、彼の場合は自分でもどうしようもないので、ロッツォの場合は自分で何とかできる余地があるだけに、きっついよなあ。そこで人?として正しい道を選べというても。
何で自分だけがっ!と思う、典型的なケースですよね。あれはつくづく、気の毒だわ。
それで、考えてみると、彼だけ新しいのが買われてしまったのも、それだけ彼が女の子に特別に愛されてたということの証明だから、皮肉だよなあ。
もっと前向きに考えて、自分が戻ったら彼女は新しいのと両方かわいがってくれるかもしれないとか思わなかったのかとも言いたいけど、どうせ長旅で汚れたりしてて、その自信も持てなかったんだろうしなあ。切ない。どっちみち一番になれない、とわかってるわけだし。
下手するとかみつき猫のカツジと変に重なってきて、あいつが逃げ出してどっかで暴君になってる構図が目に浮かんでしまいます。そういうことにならないように、せいぜい私にかみつかせておいてやろう。
さっきまたみゃあみゃあ小声で(大声でないのがミソ)鳴くので、行っておもちゃで遊んでやりました。
こいつは、うちの他の猫と比べて、水にやかましく、新鮮でキレイでないと飲みません。前のおうちでは、浄水器のおいしい水を飲んでたのじゃないかな。まさか、こいつのために浄水器つけるほど私も酔狂ではありませんから、せいぜいせっせと水を換えてやっています。