不完全燃焼
小説「愛国者」一応読み上げたんだけど、昔読んだ記憶の通り、これは未完で、それもまだまだクライマックスにさしかからない前に中断。作者は心残りだったろうなあ。それは同情するんだけど、読者としてはやっぱ、もどかしい。
なまじ作者のノートが残っていて、先の展開もラストの予定も、かなりいろいろわかるので、これがなおさら、不完全燃焼。迫力あって面白かっただけにいちだんと。
まっ、しょうがないか。人生だってこんなもんで、すっきりまとまる物語みたいな終わり方はまずないだろうし。
もやもやしながらそのへんを片づけてたら、がらくたの中からひまわりのチャラい飾りが二つ出て来た。多分何年か前の今ごろ、母の日ばかりに熱中するので、顔も知らないのだけど父にちょっと悪い気がして、父の日には飾るらしいひまわりを、スーパーで買ったのだ。黒っぽいわが家の玄関ドアには案外似合うので、何となく毎年つけている。
少し早いが、くっつけてみた。ま、悪くはない。


五月もいよいよあと一週間。まだまだ家は片づかないが、もうこうなったらいっそと思って読書会でやってる俳書の原稿の校正と、自費出版の「断捨離」シリーズの校正に全振りしてみようかと思い始めた。何かはやりとげないとなあ。とは言え、どっちもやりとげられないような不穏な予感もするのだけどね。
うずたかく積もった未整理の荷物を無視して、ひたすら校正をやってると、それはそれで面白いし楽しいので、やめられなくなって困る。庭ではカキツバタかアヤメか何かそういうのが花開き、バラもユリもそろそろ咲き始めて、あいもかわらず気が抜けない。
政府は国旗損壊罪に、お子様ランチの旗は該当しないとか、ため息の出るような検討をしていると思ったら、辺野古の事故をとりあげて、政治的中立にもとるとか言い出している。この事故については、前にも述べたが、しっかり検討して問題点を把握してほしいとは、とても思うのだが、これをどうせ政治や思想の問題にからめて攻撃するのが目に見えている政府与党の姿勢が最初からわかっているだけに、信頼も期待もできない。
ただちに共産党がこれについて、批判と抗議の声明を出したので、少しほっとする。この事故を、おかしな風に利用するのは、それこそ犠牲になった人たちも浮かばれない。ちゃんと整理するのが難しいことがらだが、共産党はじめ、平和や教育を真剣に考える人たちは慎重に賢明に対応してほしい。
ところで今日は、去年の夏死んだ猫のカツジの月命日。読書会のメンバーからたまたまいただいていた、きれいなお庭の花束を飾らせてもらい、好物のフクは数日さがしたがなかったので、タイのおさしみで勘弁してもらうことにする。食事のときに刺身をわけてやると、一瞥も与えず、ふんと立ち去るのと、「はん、これか」とバカにしたように食べるのと、いろんな顔を見せていたのを思い出して、つい笑う。タイやヒラメは一応後者だったから、がまんしてもらうことにしよう。