乖離
九州国立博物館の芦雪展ですけど、私はトラばっかり見とれていたんですけど、実は猿の絵も多くて、こちらも大事な展示だったようです。私は猿はそれほどではないのですが、知り合いに申年生まれの方がいらして、お土産にとつい、ハガキとマグネットを買ってしまいました。でも、まだ月末までやってるし、もしかしたら、ご本人が見に行かれるかもしれないなあ。とにかく一応、ご紹介。かわいいっしょ。
昨日の宗像共産党主催の「春を呼ぶつどい」ですが、県議会議員の福地さんが、今福岡では、動物と人間の共存をめざすみたいな「ワンヘルス」という運動がすごく推進されてるという議会報告も勉強になったし、田村貴昭衆院議員の国会報告も、内容が濃くて面白かったです。共産党の新委員長が田村智子さんになったため、まちがえた人たちからのお祝い電話が鳴り止まず、自分本人でも奥さんでもないと弁明しまくったという話には笑いました。そして「しんぶん赤旗」にはじまった自民党の実態の暴露や、現状までの追い詰めた流れも明確に指摘して下さってよかったです。
閣議決定のことは何人かの方に「あれヤバいですよ」と話して来ましたが、皆さんそんなに危機感ないようで、いっそもう共産党のホームページかどっかにメールしてやろうかしらん。
ここ数年、体調が悪くて、こういう催しにも参加しなかったので、久しぶりにいろんな方にお目にかかれたのもうれしかったです。でもですねえ…「いろんな活動をあんなにされていたのに、やめてしまわれて淋しくはないですか」と何人かにご心配いただいたのには、驚きすぎたのもあってしかとした返事ができませんでした。
私の政治的、社会的活動は、同じ志の人たちから見たら、「やめてしまったら淋しい」ものに見えていたのだろうか。光栄ですが。うまくだましたとも、ちょっと思いますが。
デモも集会もスピーチも票読みもチラシ書きも会議も、もう昔から死ぬほどいやでいやでしかたなくて、そういうことから離れた今は、毎日がもう幸福で幸福で、読書や研究や創作にうつつをぬかしている時間は天国のようで、こんなに幸せでいいのかと罪悪感さえ感じているのに。
この乖離は、あまりにも大きくて、ちょっと今どうしていいのかわかりません。私としてはすべてつらすぎるけどやむを得ない義務と思って、いやいややっていたことが、楽しそうにうれしそうに生きがいのように見られていたのか。そう思ったら愕然とします(笑)。