つれえなあ
明日あたりからまた寒くなるから、冬物の服を片づけるのは待てと天気予報が言っている。おかげで、部屋の中がさっぱり片づかない。
花びんにいれる花がなかったので、ユキヤナギを切ってきてさしていたが、赤い花をちょぴっと加えたらいいよなあと思いついて、昨日花屋さんで数本買ってきて加えてみた。まだちゃんと整えてないが、適当に放り込んだだけで、なかなかのカッコよさ。もうこのままにしておこうかしらん。
こちらは、この家を建てた十四年前にお祝いにもらったシクラメンの鉢。もう鉢は割れて水漏れするから、卵パックの空になった中に入れてやっているのだが、毎年何事もなかったように元気に花を満開にするからすごい。下さった人が、気味悪がっている(笑)。ときどき白い粉が葉っぱについて虫かなと思って薬をかけてやるぐらいで、何の手入れもしていないのだが、ひょっとしたら飼い猫や私以上に長生きするかも。
NHKの大河ドラマのおかげで、本屋に源氏物語関係の本がたくさん出ていて、つい田辺聖子さんの「新源氏」三冊の文庫本を買って来て楽しんでいる。昔は読んでて抵抗が消せなかったさまざまの要素を、あきらめて読むと登場人物の皆が好きでたまらず、とても面白く味わえるのだが、別の意味で限りなく切なくもなる。女性が経済力がなく自立できない中で、男性の愛を信じて守って行くしかない、苦しさ。そのつらさが身にせまる。と同時に、このような苦しい状況をこれだけしっかり描き残してくれた作者に、深い感謝がこみあげる。言ってみれば、アウシュビッツや原爆投下の悲惨さを書き残してくれた人たちへと同等の深い鋭い感謝である。