人の持ち物。
◇三浦瑠麗氏が、「スリーパーセル」という潜伏スパイ団体が日本をねらっているという話を、テレビのワイドショーで発言し、外国人の方々への攻撃も招きかねない、あまりにも危険で無責任な発言と、ここ数日ネットで話題になっているようですが、どさくさまぎれに、こんなふざけたスレッドもできているようで、冗談には冗談を無責任には無責任をということでしたら、一理ある対応かもしれません(笑)。
◇稲田氏もそうですが、こんな人ばかりが女性の識者?として評判になるのは、結局そういう程度の人でないと男性社会が生き残らせないのかと怒っている人もいましたが、まんざら間違いでもないような気がする。
私はハリウッドのセクハラ問題が大きくなるにつけ、ああ日本の芸能界で私が好きだった女性芸人の人たちが、理由もなく突然消えて行ったのは、そういう状況もあったのかと思わずにはいられないでいます。
そして、たまたま強かったり、男性の好みではないような女性芸人の人が無事に活躍しているのを見ると、皆さんほぼそろって結婚しておられるのに、また「ああ、別の男性の『持ち物』には、それなりに警戒し(それを敬意というなら敬意をはらって)手を出さないで見逃すのだろうな」というのが、真夜中に「おれよ、おれ」などと、そんなに親しくもない、こっちは名前もしかろく覚えてないような同級生の男性が、同窓会の後で突然電話して来たりするような(私に夫や家族がいると思ってたら絶対かけて来ないでしょう、そんな時間にそんな電話。独身の女って、誰もが自由にしていい解放地区なのね、こういうバカの脳内では。ちなみに私が同窓会と名のつくものに絶対出なくなったのは、この体験もわりと大きい)若いころの記憶も含めて、思い当たってしまうのが、これまた限りなくゆううつで。
私の母が親しくしていたおばさんの一人に、豪傑で、男遊びで有名で、皆からちょっと軽べつされて差別されてたような女性がいました。たいがいはちゃめちゃな人で強引でわがままで、母もかなり迷惑をかけられたようですが、面白い人だと言って友達付き合いしていました。
ある時その人が珍しくしみじみ述懐したそうです。「男がいないでひとりだからと、勝手に家に押しかけられて必死で逃げ出した夜も何度もあった。女ひとりだとこんな風に扱われるのかと、本当に情けなくて何度泣いたかしれない」と。
その人もとっくに亡くなりました。芸能界も政治や知識人の世界も、それと似たようなものだったのかと、あらためて思わずにはいられません。
◇ちなみに、医療の世界でもこうだそうです。
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