今日と言う今日は。
◇散らかりっぱなしの上の家を片づけないと、えらいことになる。もうあとがない(笑)。
昨日のカルチャーセンターの文学講座では、上田秋成「春雨物語」の中の「死首の咲顔」を読んだ。受講者の皆さんは、登場人物の心理描写がまったくないので、最後まで何を考えているのかわからないと言って、同じ事件を題材にした建部綾足の「西山物語」と比べたらわかるでしょうかと言っていた。私も昔ちらと読んだのだが完全に忘れている。本はどこかにあったので、次回に内容を紹介してみるか。
本と言えば、皇帝ネロについて何とか言うフランスの学者が書いた本が、みすず書房から出ていて、アマゾンで注文したら何と366円だった。もう、安すぎて罰が当たりそうで恐い。
◇講座の帰りにときどき寄る雑貨店で、子ども用の小さい赤い木の椅子をみつけた。踏み台にする椅子がほしいとずっと思っていたので7000円ぐらいだったけど、買ってしまった。こんなことをしているから、いくら働いてもお金がたまらないのだ。
その椅子を下の家の台所においたら、ちょうど換気扇に手が届いて、何と家を建てて以来三年ぶりに初めて換気扇を外して掃除した。このごろ、油が下のカバーの角から垂れることがあり、開けて拭いてはいたのだが、要するにフィルターが汚れて詰まっていて、充分に吸いこめなかったからだと思う。セスキ水や重曹で、せっせと洗って、はめなおした。これでよくなるだろうかな。私は上の家の、ヒモ引っ張って回すプロペラ型の換気扇も、よく外して洗っていたのだが、下の家のは気づかずに放置していて、換気扇には気の毒なことをした。
赤い小椅子はそうやって役に立ったし、置いておくだけでもおしゃれでいいが、155センチの私がこれに乗ると多分180か190センチにはなるわけで、だとすると、そのくらいの身長の人はふだんから、こういう目線なのかと、思わず椅子の上から家の中を見回してしまう。映画俳優で言ったらジェレミー・アイアンズとかエリック・バナとかはもちろん、大抵の男性俳優はこのくらいの高さなのだなあ。
◇先日のニュースで、アメリカの無人戦闘機が初めてイラク上空かどっかで撃墜されたと言っていた。無人戦闘機なら撃ち落とされた方はどうってことないじゃんという気もするが、だいぶ前の「しんぶん赤旗」の記事で、その無人戦闘機のパイロットたちが、精神を病んだり自殺したり、深刻な問題を抱えているということを報じていた。
爆弾落とされる方のことを思えば、甘ったれるんじゃないと思うのはシロウトの考えで、こういうパイロットたちは映像で爆撃する場所や、爆撃の成果(つまりものすごい惨状なんだろう)を確認しなければならず、それが大変なストレスやトラウマになるらしい。
思わず、とっさに「よくしたもんだなあ」「人間はよくできてるんだなあ」「なるほど、そういうかたちでの報復も可能なわけか」などなどと、不謹慎な感懐をいろいろ抱いたのはさておき、戦争は本当に、どんなかたちであれ、たずさわる人のすべてを傷つける。
書類の上で、政治のかけひきで、しゃらしゃら自衛隊の米軍への戦争協力を決めようとしてる人たちも、絶対にどこかで身体か頭か心かが、むしばまれて壊死して行ってるぞ。まあすでにもうそうなってるから、できることなのかもしれないが。
◇さっき、カメラのフィルムが終わったので巻き取ろうとしていたら、まだ完全に巻き取っていない内にまちがって電源を切ってカメラを開けてしまった。あー、カツジ猫がムギをかじっているのやら、貴重な映像(笑)がいっぱいあったのに、だめになってしまったかなあ。今から急いでカメラ屋に持って行ってみる。ほらね、こんな風だから、なかなか片づけが進まないんだってばさ。