伊方原発と地震
今朝がた地震があって、四国の伊方原発のあたりが震度4だったようだ。毎回、こんなことのあるたびに、ぞっとしてムカつくのは、四国の人たちにとっては伊方は地図で見るかぎり、海に突き出たとっぱ先の、万一何かあっても被害は少なくてすむところなのかもしれない(それでもいやはいやだろうけど)が、海を隔てて私の故郷の大分とは、まさに目と鼻の先である。もう人に買っていただいたから私のものではないが、それでもこよなく愛している、育った実家や、その近くの宇佐八幡や、温泉地の湯布院も別府も、仏の里の国東半島も、伊方原発に何かあったら、たちまち全部汚染される。
腹が立つのは、ここに限ったことではないが、四国にとっては被害が少なそうな土地を選んで原発を作るとき、地元の人たちには説明も説得もしたかもしれないが、対岸の大分にはひとっことも許可も了承も得ようとしなかったに決まってることだ。私は一応唯物論者の無神論者だが(まあかなり怪しいが)、宇佐八幡と言ったら全国の八幡宮の総元締めみたいなもんだし、湯布院や別府の温泉は全国規模でも日本にとってそこそこ価値のある観光地じゃあるまいか。そういうところが、全部わやになりかねない場所に、現地に断りもなく原発作るかね。八幡宮関係も温泉組合も、そんなんでいいのかね。宇佐八幡の広大な敷地ののどかなたたずまいや、湯布院の紅葉や、国東近辺の風景を、あらためて写真でながめて、これらを守る手立てを持たない自分に、ため息をついている私。いつか福島の夜の森の桜のように、これらが見られなくなる日が来たりするんだろうか。いや、原発を作るの動かすのって、実際そのくらいの覚悟はしとくもんじゃないでしょうか。
今日は雨が降ってうすら寒く、毎日の気候や気温の変化は、猫の目もどきに目まぐるしい。着る服やエアコンの設定をひとつまちがえたら、たちまち身体をこわしそうだ。岸田政権じゃないが、このところの天気ときたら、実際、人を殺しに来てる。
「水の王子」の続々々編ぐらいになるのか、「町で」が、またするする書け出して、実際頭をかかえてる。もうこうなったら麻薬だわ。せめて他の仕事をしっかりしなければ。