何かちがうんじゃないの。
◇私は熊本で暮らしたこともあり、好きな街だし友人知人も多いし、阿蘇の近くで長いこと遺体が発見されなかった若者のいた大学は最初の就職先で、そこもいい思い出しかないし、教え子の中には自宅が被害にあった人もいるし、いろいろ今回の震災には切実な思いをしている。
ではあるが、朝鮮半島の情勢がこれだけ緊迫していて、日本の役割がどうあるべきか、国民全部で必死に考えなくてはならない時に、もうここ何日も連続で朝から晩まで新聞の第一面を熊本の復興や被災の思い出の特集記事で埋めている大新聞の感覚は、いったいどういうものなのか、もはや正気の沙汰ではない。せめて第二面や社説ででも触れればだが、それもない。今朝の毎日新聞なんて、何と四コマ漫画だけが、他愛なくでもとりあげていて、えらいと感心すると同時に、それ以外の全体の紙面の情けなさにもはや笑ってしまった。
世界や社会を見るバランスを、国民の中から失わせようとしているのかと、かんぐりたくなるほど、この状況は異常と思う。被災地や被災者をこういう風に使うなんて、いっそ冒涜ではないのだろうか。何でも森友問題をマスメディアがとりあげすぎたと官邸からのバッシングが始まっているという話もあるが、それで萎縮しているのなら、末期症状なんてものじゃあるまい。
◇そんなんに比べりゃ、微笑ましいみたいな違和感だが、同じ毎日新聞のスポーツ欄のコラムでは、どこかの町で、そこの出身の荒川静香と羽生結弦の両選手の壁画だか碑だかができて、二人が出席したというニュースに、二人のそのことへの発言は皆無で、羽生選手が浅田真央選手を懐かしんだという記述が長々とあって、いったい何のニュースかと判読するのに三回読んで朝の貴重な時間をムダにした（笑）。
浅田選手への評価や好悪はおいとくとして、その報道の異常さについてはネットでもかなり指摘されていたようだが、こういうのを読むとたしかに明らかに奇妙だし、その町の人にもずいぶん失礼な話だと思う。
◇昨日は一日暖かいというより暑くて、冬物の服を見るのもいやで、片づけるのさえやる気が出なかったのだが、今朝はうってかわってうすら寒く、夜明けにはものすごいどしゃぶりだった。今は小降りだが、やっぱり寒く、灯油の残りを消化すべく、ストーブをたいている。これではもう、体温調節がついていけない。しかし、今のうちに冬物と夏物を入れ替えておくか。それにつけても、やっぱり服がまだまだ多すぎるよなあ。
◇庭ではつつじがピンクの花をつけ初め、春蘭ものびて来た。そして忘れていたのだが、去年前庭に一面に咲いた、淡い青紫の野草が、今年もまたいっせいに伸び始めている。そのあたりにおいていたビオラの鉢をあわてて移動させた。さて、何ていう花だったっけ。去年のブログでも見直してみようか。
ん、今さかのぼって去年のブログを見つけました。マツバウンランというんでした。画像もありますので、こちらをどうぞ。
