何かのまちがいだろう
◎信じているわけでもないが、新聞の占い欄によると、私は思わぬ臨時収入があると何度も書いてあるのだが、さっぱり心当たりがないどころか、臨時の支出がやたらと増える。
先日は馬の置物のかわいくて安いのがアミュプラザの東急ハンズで見つかったので、ついつい、いくつか買いこんでしまった。
何十年か続いた、地域の方々とやっていた紀行文を読む会を、ついにたたむことにしたので、恒例の年末クリスマスプレゼントをさしあげたのだが、それも、この馬の小さい置物にした。そんなに高いものでもないが、皆さん大変喜んで下さった。
まだ続けてもいいかな、という声もあるし、私もやってもいいかな、とも思うが、やはり参加者が皆年もとったし、お世話係の方の負担も大きいので、このへんでいったんやめるのがいいだろう。
◎それにしても、始めたころは公民館主催でこういう文化サークルは運営されていたので、そういうお世話係はいらなかったし、会場費も取られなかった。自立をうながすとかいうきれいごとで、最初は実用にならない文科系の勉強会が、そして今ではすべてのサークルが会場費を払って自分たちで運営をする形式になっており、公民館は皆コミュニティセンターに変わった。
昔のように公民館が主催するかたちでなら、私たちの会もまだ何とか続けられたと思う。まったく、ささやかなことではあるが、こういう文化を育てるわずかなお金を削って、日本はいったい何をしようとしているのだろう。
知り合いのまた知り合いのお年寄りは、株をやっていて一週間で5000万円もうけたそうだ。そういう方がそのお金を自分の楽しみに使うとしても、日本の文化や国力にあまり効果があるとは思えない。まったく金の使い方、使わせ方を知らない政治が行われていると痛感する。
◎もっとも最近私がきげんがいいのは、臨時収入はないが、なくしたと思ったものがいくつか見つかったことだ。
ゆきうさぎさんからもらった、叔母さまの遺品とやらの、小さめの裏地が花模様の洒落た傘がなくなり、心当たりをいろいろ問い合わせたりして調べていたのだが、何のことはない、私が自分で物置にしまっていたのだった。
また、以前に博多座で歌舞伎を見たとき、館内の店でアクセサリーを安く売っていて、大きな黒い石のついた銀色のブレスレットを愛用していて、いつの間にか、端についていた小さい銀色の玉がなくなってがっかりしていたのだが、昨日、トートバッグの底に落ちていたのを発見、めでたくくっつけて、元に戻った。
まあ、そんなことで、ちょっといい気分である。
◎授業もそろそろ終わりはじめ、来年度の授業予定も決まり始めた。あいかわらず忙しい一年になりそうだ。
◎じゅうばこさん
私も女性週刊誌ではありませんが、週刊誌で大橋巨泉が安倍内閣の向かおうとしている方向に「遺言と思って聞いてほしい」と警鐘を鳴らしているのを読みました。彼はガンの治療中のようですね。しかたがないことかもしれませんが、たのもしく信じられる人たちが次々年取って弱って行くのが残念です。その分、若い人や、これまで保守と思われていた人たちががんばって、まともなことを言ってくれているのが救いです。
今日は仕事の帰りに博多の繁華街で、労働総連の人たちが秘密保護法反対の演説をしてビラを配っていました。受け取る人は少なかったですが、それとなく聞いている人はそこそこいたように思います。訴えている人の声や口調が大変聞きやすくて、よかったですよ。
数日前には、学長選挙の件で(学内投票では新人の候補が勝ったのに、選考会議が今の学長を選んだという話です)福岡教育大学の先生方が大学に近い駅前でビラを配っていました。これは受け取る人が多かったですね。配っているのは顔見知りばかりなので、私も少し立話しました。「学長はどう説明しているの?」と聞いたら「特に説明はないんですよ」とのことで、やっぱりどうも、まずいですねえ。どうしてきちんと説明しないのかわかりません。聞きに行きたい気もしますが、まさかそうも行かないですしね。