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先斗町と御免下駄

◎今日は大学での月に一度の研究会。珍しく遅刻しないで行きました。
江戸時代の古い手紙を皆で読んでいるのですが、なかなか文字が判読できません。

京都から帰ったばかりの手紙で、「おいくさん」に何かの土産を手紙といっしょに届けると書いてあるのですが、何なのかどうしてもわからない。ついに一人が「木履」だと喝破して皆でかっさいしたのですが、その前の2文字がまたわからない。「御免」としか読めなくて、それでは通じないと悩んだあげく、辞書をひいてみたら「御免下駄」という上等のはきものがあって、「御免木履」だと一気に解決しました。

私の2年後輩(中公新書「古語の謎」を書いた白石君)が京都の先斗町(ぽんとちょう)を若い人に説明しようとして、「富士の高嶺にふる雪も、京都先斗町にふる雪も」と歌って見せましたが、(このブログがリンクしている)「北窓書屋」の管理人の菱岡君もその歌は知らず、少し上の世代が「和田弘とマヒナスターズですよ」「それと松尾和子が歌ったんだ」と言っても、「マヒナスターズって何ですか」と知らなくて、もちろんもっと若い院生たちは、まるきり宇宙人の話を聞くような顔をしていました。

私は先日のカルチャーセンターで、「平家物語」を話すのに「青葉の笛」など歌って年配の皆さまに喜んでいただけたというのに、世代はどんどん変わって行くなあ。

その後、菱岡君と天神で夕食をつきあいましたが、大丸デパートの京風スパゲッティ「先斗町」につい入り、「やっぱりこれでなくてはね」と二人意見が一致して「先斗町スパゲッティコース」を食べました。

◎ところで、いくら何でも明日からはもう絶対に紀行全集の校正を再開します。何だかんだで数カ月サボってしまった。ぶるぶるぶる。(←武者ぶるいです。)

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カツジ猫