1. TOP
  2. 岬のたき火
  3. 日記
  4. 光速

光速

いやーもう、いろいろ楽しいメールをいただいて、長いお返事したいのですけど、このところ、もう冗談ではない修復作業に追われていて、せめてこれが未来に向かってるのであって地獄に向かっているのではないことを信じたいのですが(笑)、とにかく時間がなくて失礼していてすみません。

コロナウィルスなみの風邪で苦しんだらしい遠くの同級生も気になるし、励ましのハガキを出そうと思いつつ、そんな時に限って私ろくなことを書きそうにない気がしたりして、ついのびのびになっています。

庭のユキヤナギはずいぶん咲きました。去年は下の方を刈り込んでいたため、いまいち迫力がなかったので、今年はほったらかして枝を伸び放題にしています。満開になったらきっとすごいと思います♫

昨日、田舎の書庫から連れて来た猫のぬいぐるみ三匹を、上の家の二階の心地よい寝台におきました。クローゼットに使っている、屋根裏みたいな楽しい隠れ家で、私が大好きな場所です。日当たりもよくて、眺めもよくて。ここのソファで本を読むのは、この世の天国にも等しい。コロナウィルスでこれだけイベントが中止になって学校も休みになったのなら、出版社や本屋さんは世のため人のため未来のため経営のため、今こそ本を売りまくると、もしかしたら日本の読書人や知識層の人口は、ものすごく増えるんではないだろうか。

今朝はここで、しばらく放っていた千々岩靖子「カミュ 歴史の裁きに抗して」をまた読みはじめました。つまらないからではなく、面白すぎて前に進めないでいたのです。せっかくだから、また最初から読み直している。アルジェリアのこと、植民地のこと、四十六歳だっけの自動車事故での若すぎる死。その背景の思想史、政治史。何もかもがわくわくします。でも、またいつ続きを読めるかな(笑)。この一週間、楽しいけれど、いろんな仕事が山積みなので、まさに光速で動き回らなくてはならなそう。

猫のカツジも、お尻のあたりが毛玉だらけ。おまえ今絶対死ぬなよー。冷たくなった死体の毛皮のよれよれになった毛玉を泣きながら切ってくしけずって埋葬するなんて、やっすいメロドラマを私は演じたくないからな。おまえがいつ死んでも心配しないでいいくらい、今日中にはきっとブラシをかけてやる。

Twitter Facebook
カツジ猫