八方広がり
置き場所がたまたまいいのか知らないが、何日も前につんで来た大輪のバラが、みごとに開いて、ふっくらと華やかなまま、全然散らない。たいていのバラは、もっと早くに花びらがいっぱい床に落ちて、それはそれで華やかなのだが。静かにしぼんでしまうものもある。この一輪は、そのどちらでもなく、まるで女王のようである。

今日は猛暑だ。そこそこ風が通るし、身体を暑さに慣らすならもう少し我慢するかと、エアコンをつけずに汗ばむ練習をしていたが、そうも言ってられなくなった。せめて風呂にでも入るかと思って気づいたら、先日浴槽を洗いかけて放置していたから、洗い終わるまでは使えない。ぎゃあ。
幸い、ちょっと洗剤をつけてなでると、あっという間に浴槽はきれいになるので、とりあえずざっと洗って、今日のところはシャワーですませて、明日残りをちゃんと掃除することにした。その後、熱波の中をへたりながら、物干し場に行く通路をふさいでいた、アイビーとユキヤナギを切りまくって、何とか歩けるようにした。お天気の日はまあいいが、雨でも降ろうもんなら、通り抜けるだけでびしょぬれになる状態だったのだ。これでしばらくは何とかなるだろう。
奥庭に行く通路にも、ハーブが生い茂っていて、ここも何とかしなければ。玄関の叔母が遺した花びんにさす花が、暑くなるとなかなか見つからなくて、空にしていることが多かったのだが、しばらく前から、庭で切ったハーブをつめこんでおくことにした。いくらでもあるし、ちぎって料理に使うのにもいい。それにしても毎朝、水をまくたびに思うが、こんな足弱の年寄りが管理するには、本当に広い庭すぎるよなあ。変形で風変わりで、面白いんだけどさ。
昨日か一昨日かもう忘れたけど、いやに一日疲れるので、何か仕事をしすぎたかしらと考えていたら、寝ようとベッドに入ってからつい、NHKの雄ライオンの生態を記録したドキュメンタリが面白すぎて、朝まで見てしまったんだと気がついた。しかも最終回はまた後でとかで、まだ見てないから見逃したかも知れない。そうだとしたら、ちょっとくやしい。
さて今夜も寝る前にちょっとと思って、俳書の原稿の校正に手を付けたら、いやに進んで気づけば夜明けになってしまった。どっかで鳥の声がしてる。
面白いからいいけれど、このスピードではどうも今度の読書会までには、校正をしあげられそうにない。まあ、やれるだけはやってみるか。
しかし、こうやって何かに集中していると、家事や雑事はその分どんどんたまってくる。そのどれもが、そこそこ楽しくてやめられないから、なお悪い。八方塞がりならぬ八方広がりで、私の人生何だか最後までこうなんだろうか。まあもう今さら、心配してもしょうがないけど。