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六年生の夏(6)

数日前に、うちの庭の木に、りっぱなクマゼミがとまって鳴いているのを見ました。写真に撮ろうとしたら飛んでっちゃったので、去年庭で死んでた同じクマゼミさんを撮ったのをお見せします。私、このクマゼミが昔から好きなのです。多分どこかに埋めてやったと思うけど。今年のセミも少しでも長く元気でいてくれ。

8月4日 月曜 天候◎ 温度27度 起床 6時〇分 就寝 9時〇分

昨日、そうじ当番が決まり、私の受持ちは今日になっているので、ねむいのをがまんして出かけた。七時半までに来いとは先生もずい分無理な事を言う。私が学校に着いたのは七時半ちょっと前ぐらいだったがまだ誰も来てない。四十分すぎてもまだ来ない。皆で決めた事を気軽に破っている。ひょっとしたらこれがふつうで、私のように時間どおり来るのが、ばかげているのかも知れない。その内、皆ぼつぼつ来たのでホッとした。一人でするなんて、いくら学校のためでもいやだ。皆でしたのでそうじはすぐすんだ。急いで習字を書く教室に行って見ると満員で入れない。しかたがないから、となりの教室から机を引っぱり出して、廊下で書いた。で、字も廊下級の字しかできなかった。

私たちのころは団塊の世代の初っぱなで、ひとクラスが五十人ぐらいいたのです。教室の後ろまで机でいっぱいでした。それが満員だったというのだから、習字教室って何物だったんでしょうか。私はまるっきり記憶がないのですが。
 せっかくだから、低学年のときのや、ひょっとしたら六年生の時のみたいな習字の写真を少しあげておきます。それにしても、処分しようかと思っていたこれらの習字、安物の額にでも入れて飾っといてみようかな、としょうもない楽しみがまた一つ増えた。

そしてこの時代、夏休みでも生徒が教室の掃除をしていたのですねえ。それもまったく記憶にないが(笑)。

でも、この日記、先生への提出用なのに、私もまあいろいろ、よう書くよ。これを見逃してくれていた、当時の学校や先生もおおらかというか、えらいなというか。

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カツジ猫