写真集「鼓動」
◎「みなしご救援隊」が発売している、警戒区域の動物救援の写真集「鼓動」を買いました。
大変な忙しい救援活動の現場で作られたものなのですが、落ち着いたいい本です。前に紹介した福島の九条の会の本もそうでしたが、書く材料が多くて、視点も明確だと、感情的でも空疎でもない、しっかりと役に立つ言葉が聞けます。
膨大な題材の中から一冊にまとめる記事を選ぶのは、どんなに大変だったかと思います。
たとえば原発に住みこんで作業員さんたちにかわいがられていた、「たま」ちゃんのことなど、マスメディア受けしそうなのに、この本には書かれていなくて、もっと無名の猫や犬がたくさん登場しているのなどにも、ゆらがない見識や品格を感じました。
最初に登場している猫の名が、昔の私の愛猫の故キャラメルと同じで、次に登場するのが、ゆきうさぎさんの実家のモモちゃんと同じ名で、笑ってしまいました。
本当にいい本です。大きさもほどよいサイズで、おしゃれで手ごろ、悲惨な話というより、まろやかで力強い人間と動物たちの記録です。
犬や猫を救いに来たと言ったら、被災地の人に怒られるのではないかと思いつつ現地入りした「みなしご救援隊」の人たちに、被災された人たちが誰も怒るどころか、とても喜んでくれたというのも、胸をつかれました。
代表の方が、阪神と中越の災害のとき、動物のことが気になりながら行けなかった後悔から、今回の活動に踏み切ったという述懐にも深く共感します。
◎昨日、思いきって、西鉄バス乗り放題のパスを買ったら、窓口の人が「65歳以上なら、グランドパスというのの方がお得で便利だ」と教えてくれて、今日それに代えました。さっそくそれを使って福岡に出かけてきました。なかなか活用できそうです。