桜は満開、月は満月
※先週、実家の猫のモモにブラシをかけ過ぎて、背中の毛が薄く成り地肌が赤く成って居たので心配で無理をして帰省しました。
台所の方に車を止めて居ると家の中からにゃあとしわがれ声がして、モモが足取りも軽く駆け出して来ました。月光の中で背中を触ると毛も伸びて何とも無い風で安心しました。
其の後、仕事をして居るとモモが私の椅子の背中に飛上って来て丸く成って寝て居ました。夜が更けた頃、家の何処かでがたがた音がするので、泥棒かしらと見に行ったら母の寝室の中で物音がします。モモはまだ椅子で寝て居るし、野良猫が餌を盗みに来たなと思って猫の出入口を塞いでからドアを開けると、一度庭で見かけたまだ若そうな赤きじ猫が大慌てで部屋中逃げ回り、私が大声で脅かして蠅叩きで叩くとカーテンに掻き上ったり大騒ぎして塞いで居た出入り口を押開けて飛出して逃げて行きました。
後は部屋も廊下も牡猫の臭いが一杯で、彼がスプレーしたカーテンを洗濯して、困った事だ、此れから彼が出入りして餌を食べて仕舞うとモモが飢えるし、いっその事モモを一時期キャラママさんの所に預かって貰おうか等と考えて居ました。
でも翌朝モモが裏の畑の緑の草の中で居心地良さそうに日光を浴びて居るのを見ると、恐らくあれだけ脅かされたら当分野良猫は来ないだろうし、第一モモは一向に騒がなかった上に、いつも程私にしつこく甘えなかった事を思うと案外あれは彼女の男友達で彼女は寂しくないのかも知れないし、もう暫く様子を見る事にして万一野良猫が来て餌が無く成っても何とか成る様に、部屋の隅に猫の餌の袋を置いて来ました。
今は満月で、窓から大きな金色の月が見えます。昼間は土手の向こう岸の桜が満開です。此の家を母の為に建てたのは五年前でした。母がまだ完成しない家で老人クラブの春の総会をしたいと言って結局実現しなかったのですが、其の時も同じ桜が満開でした。
そう思って川の方を見て居て不図気がつくと、我家の裏庭にも二本の桜の古木が有って、丁度盛りで川向こうより見事に一杯の花を白い雲の様に咲かせて居ました。まるで私の帰りを待って居て満開に成ってくれた様で、思わず幹を抱き締めてうっとりして仕舞いました。(笑)
※キャラママさん
被災地の動物救援に感動し感謝しながら餌を盗みに来る野良猫を追い出す自分に矛盾を感じて居ますが、仕方が無いですね。私が何時も家に居るなら、まだ外猫にして餌をやれるのですが。
カツジ猫さんにも、たまには顔を見せてくれる様、頼んで置いて下さい。