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冷たい月。

◇今日はまた冬のように寒く、大きな月が空にまん丸に光っているのまで、何だか凍りつきそうです。
とち狂って注文した、小林多喜二全集が、お金を送ったきりなしのつぶてだったので、大丈夫かいなと思いつつ、まあ在庫のお知らせがあるまでも、けっこう長くかかったから、のんびりしたお店なのか、ものすごく大きくて繁昌しているのかなんだろうと待っていたら、今日発送のお知らせが来ました。また読むものは増えるし本をおく場所はなくなるし、どうしたもんだか。風邪なんか引いてる場合じゃないわ。

栃木県立図書館からも、片岡寛光の資料が送って来ました。古い個人雑誌で、片々たる資料なんですが、江戸時代の国学者なんて、こんなものなんだろうなあ。いろいろ雑多な資料が集まってくるので、忘れない内にどっかにまとめてメモしとかないと。

◇しかしなあ、今何が腹立つのって、気晴らしに読むつもりで買ったサラ何とかの「探偵は壊れた街で」、わりと面白かったので、いっしょに買ってきてた同じシリーズのやつを読もうとしたら、どこに行ったか見当らないのよ。買おうかどうしようか店頭で迷って、一冊目が面白かったときに二冊目がないといやだから、無駄になってもいいから買っておけと思って買ったのに、これでは何のことかわからんではないか。

◇多分叔母のものだったらしい、無気味な東南アジアの民芸品っぽい金魚かなんかのかたちをした鍋つかみを、処分しようかと思いつつ、そのグロさについひかれて、下の家の台所で使ってみたら、意外と使い勝手がいい。壁にかけとこと思ったけど、マグネットのフックがもう足りない。
今日ちょっと街に出たので、天神のパルコのたしかこの店だったという階の雑貨屋をさがしたら、店もあったし、昔買ったとほぼ同じフックが、ちゃんとおいてあった。あのかいわいで、こんなに時がとまったように同じ店の同じ商品が買えるとは、ありがたいことである。しょっちゅう売り場を変えまくって、私のような高齢者を苦しめている、家の近くのゆめタウンも、ちょっとは見習ってほしいよ。

◇さて、雨の中でも、きちんと庭の砂場にトイレに出かけるカツジ猫のために、明日は病み上がりの身体に鞭打って、新しい川砂でも買ってきてやるか。

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カツジ猫